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静電容量形近接センサ(定義)

静電容量形近接センサ(定義)

静電容量形近接スイッチとは、半導体開閉素子を備え、検出領域内に電界を発生させる近接スイッチであり、回路の一部を導体電極とし、 その電極に他の導体あるいは誘電体が接近することによって生じる電極の静電容量の変化を電気信号に変換して、物体の接近を検出する方式である。

静電容量の変化を利用したセンサとしては、変位計、水分計、レベルスイッチなどがある。静電容量形近接スイッチはこれらのセンサとは電極の構造が異なり、 リミットスイッチやマイクロスイッチのように、いろいろな物体の接近(有り)離脱(無し)という位置の変化を電気的スイッチング信号として出力する汎用目的のセンサである。

物体の存在を検出するには、検出体と検出部の間に何らかのエネルギーの介在が必要であるが、静電容量形近接スイッチは電界というエネルギーの場を介して静電容量の変化をとらえ、物体の存在を非接触で検出している。

出典 : 社団法人 日本電気制御機器工業会「制御機器の基礎知識-選び方・使い方-センサ編」 2001年7月

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