静電容量形近接スイッチは、次の特徴があり、この特徴を考慮して選びたい。
(1)物体の透明度、光の反射状態など全く無関係に検出できる。
(2)紙、ガラス、プラスチックなど非金属製の容器内の物体が検出できる。
また、機種の選定については、一般的に次のような項目について検討する必要がある。
図22に静電容量形近接スイッチの代表的な用途例を示す。
ガラス、ブラウン管、レンズなど透明体の検出
水道水、廃液、あるいは粉体、粒体などが所定の場所から流れ出しているかどうかの検出。この場合、検出体が近接スイッチに付着しないようにするか、 あるいは付着程度では誤動作しない感度に設定して使用するなどの注意が必要である。
紙、ガラスあるいはプラスチックなどの非金属製の容器内に所定の物が入っているかどうか、あるいは適正分量(レベル)まで入っているかどうかなどを検出する。
タンク、ホッパーなどの内容物のレベルを検出する。非金属製タンクであれば(壁の厚さ、内容物の誘電率にもよるが)そのまま外側から検出することができるが、 金属製の場合には非金属製の窓あるいはバイパス管を設けるか、あるいはタンク内に固定するとかの処置が必要である。ただしタンク内に設置する場合には、 ケース及びリード線の保護に気をつけなければならない。静電容量式レベルスイッチと比較して、次のメリットがある。