光ファイバは、極端に曲げると減衰が大きくなり、ついには損傷してしまう。一般的な基準としては、光ファイバの外装径をDとすると曲げ半径Rは、減衰が無視できる値が、 "R>10D"以上で、減衰はするが損傷を受けない許容値が、"R>5D"以上を基準とすればよい。ただし、これは光ファイバを固定して使用する場合であり、繰返し屈曲して使用する場合は、 "R>10D"以上で使用し、頻度に応じて定期的に光ファイバユニットを点検し交換する。図56にプラスチック製光ファイバ(以降POFとする)の曲げ半径と動作距離の特性を示す。 (弊社では繰返し屈曲に強い光ファイバも用意している。)
また、電線のように曲げても、動作距離に影響しないマルチコア形のファイバも製品化されている。
光ファイバは長くなる程透過光量が減衰する。また、光源によって減衰量が異なる。図57及び図58に特性を示す。
光ファイバは外装をポリエチレンやシリコンなどで被覆して光ファイバを保護しているが、端面に薬品が付着したり、浸透すれば光学性能が劣化してくることがある。
表6に特性表を示す。
耐薬品用として、光ファイバをフッ素樹脂で被った構造のものもある。