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光電センサ全般(定義と特徴)

光電センサ全般(定義と特徴)

1. 定義

光電形近接スイッチ/光電センサを広義にとらえると、光電効果を応用したすべての非接触検出機器が範ちゅうに入るが、本章ではこれらのうち検出する対象自体の反射、輻射あるいは遮光によって生ずる受光量の大小によって、対象の有無、大小あるいは明暗などを検知し、接点あるいは無接点のスイッチング出力をだす狭義の意味の光電形近接スイッチについて、JIS規格の光電形近接スイッチの定義「半導体開閉素子を備え、可視、不可視光線の反射または遮光のいずれかによって物体を検出する近接スイッチ」を骨子として、JIS規格の範囲とそれに付随するものについて述べる。

2. 特徴

光電形近接スイッチは他の非接触検出スイッチと比べて次のような特徴を持っている。

  • (1)検出対象に比較的制約がない。
      (例)金属、ガラス、プラスチック、木材などの固体だけでなく液体の検出も可能である。
  • (2)検出距離が長い。透過形では数百mの検出が可能なものもある。
  • (3)検出エリアを規制しやすい。
  • (4)色の明暗の検出が可能である。
  • (5)検出部が小形で狭い場所での検出が可能である。(光ファイバ形)
      また反面、次のような欠点を持っている。
  • (6)油やごみ等の汚れに弱い。
  • (7)強い周囲光(外乱光)の影響を受けることがある。

出典 : 社団法人 日本電気制御機器工業会「制御機器の基礎知識-選び方・使い方-センサ編」 2001年7月

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