光源の発光ダイオードの発光色は、赤色光(約660nm)、緑色光(約560nm)、青色光(約470nm)及び、近赤外光(890~940nm)の4 種類があり、赤色光が一般的である。 これは、赤色だから目視できることと、POFの分光特性から最も効率が良いために採用されている。
緑色光形と青色光形はマーク検出などの用途に適している。
赤外光形は、POFとの組み合わせでは、光ファイバの減衰が非常に大きいため、光ファイバ長が数10cm程度の長さでしか実用にならない。 したがって用途は、感光性フィルムの検知や、布地のマークの検知などに限られる
光ファイバユニットに使用されている光ファイバの素材は、メタクリル樹脂からなるプラスチック製光ファイバ(POF)と、多成分ガラスからなるガラス製光ファイバ(以降GOFとする)が主に製品化されている。
POFは、GOFに比べて安価で取扱いが容易であり、耐環境性も-40℃~+70℃と幅広く汎用的に使用できる。近年は150℃程度まで使用できる耐熱用のものもある。
GFOは主に耐熱用及び、赤外光源を使った長距離、高余裕度に使用される。しかし、POFのように取付けに合わせて自由にフリーカットができず長さは固定となる。
アタッチメントには、動作距離を長くしたり、耐粉じんなどの悪環境での高余裕度を目的とした集光形アタッチメントや、光の進行方向を光ファイバと直角方向に変換するサイドオン形アタッチメント、 そして、バックグランドの影響を受けにくいクロスビーム形アタッチメントなど用途に応じて選択する。
先端がステンレスチューブ構造のものは、口金から先にある検出体までの誘導や、狭い場所での検出に使用する。
POFでは、光ファイバの素線が、φ1.25、φ0.25、φ0.5、φ0.75及び、φ1.0の物が製品化されている。透過形では、遮光物体径及び、検出精度により径を選ぶ。
反射形では、先端の構造が細径光ファイバ程細くなっているので、取付場所や検出条件により選択する。
感度設定を自動で行えるものも製品化されている。詳細は「光電センサ全般 上手な使い方 2.調整の項」を参照されたい。