検出体の表面光沢度が高い場合で、透明シート・半透明シート上のマークの検出には、比較的安定度の高い透過形を検討されたい。
反射形を使用する場合は、正反射を避けるよう角度をつけて使用する。
LED光源色の違いによる検出マークと下地の特性例を表5に示すが、検出対象となる印刷の色は、数種類の発色色素の混合により表現されているので、 人間の目(比視感度)で比較して全く同じ色でも、色素の吸収スペクトル分布が全く異なることがあり、検出不能となる場合がある。 特に、蛍光灯下での人間の目とセンサ感度との、色相・明度・彩度に対する差は大きくなるので注意が必要である。 タングステン電球光源タイプは、比較的広範囲な発光スペクトルを持つので、一般に単色発光のLEDタイプより人間の視覚に近い検出が可能となる。
図45に示すようにライン速度、投光スポット幅、応答時間より、必要なマーク幅が求められる。
W ≧ VT+A を用いる。
前述のように選択してくると、検出信号時間は、非常に短くしないと機械の能力が低下してしまう。 その場合は、信号時間を延長する手段として、タイマ動作(オフディレイ、ワンショット)または保持(自己保持)機能を装備したものを用いるとよい。
一部のマークセンサの中には、パルス増幅あるいは、微分動作と呼ばれる比較的高速で一定速度範囲専用のものがある。 この機種は、速度変動の幅が大きいとか、間欠動作用には使用できない。
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