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センサの上手な使い方
センサの上手な使い方(保護等級(IPコード))
センサの性能を十分に発揮させるためには、その特性を考慮した使い方が必要である。ここではセンサに共通する保護等級(IPコード)、ノイズ対策、出力、他の機器との接続、端子及びリード線色、故障原因とその対策について述べる。
1. 保護等級(IPコード)
(1) はじめに
センサには、さまざまな環境で使用され、それらの環境下で正常に動作するよう保護構造を備えているものがある。IPコードは、人体及び固形異物に対する保護と水に対する保護の程度により表され、これを規定した規格には、IEC60529(エンクロージャによる保護等級)がある。この項ではIPコードの一般的概要を述べる。
(2) 保護方式の内容
IEC60529のIP(International Protection)コードに規定されている内容を表2に示す。
(3) IPコードの表示方法
IPコードの表示方法を下記に示す。
- IP□□
- 第1特性数字−危険な箇所への接近及び外来固形異物に対する保護等級を示し、表2に示す等級の数字を入れる。
- 第2特性数字−水の浸入に対する保護等級を示し、表2に示す等級の数字を入れる。
- 付加特性文字−危険な部分への接近に対するIPコードを示し、AからDの等級の文字を入れる。
<表2 IPコード>
(4) IPコードの選び方
センサのIPコードを選ぶ場合、実際に使用される環境条件を十分検討し、下記に述べる点に注意して選択することが必要である。
- 1)センサにふりかかる塵埃、水などの量はどの程度か、直接的または間接的にふりかかるか、圧力をもってふりかかるかなど。
- 2)塵埃が多量に存在する場所では、しゅう動部は露出していないか、動作に悪影響を及ぼさないか。
- 3)水がかかる場合は、サビの発生によって動作に悪影響を及ぼさないか。
出典 : 社団法人 日本電気制御機器工業会「制御機器の基礎知識-選び方・使い方-センサ編」 2001年7月
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一部誤記修正しています。