本文

リフレクタ形光電センサ(検出原理)

リフレクタ形光電センサ(検出原理)

(1) リフレクタ形(弊社では回帰反射形と呼んでいる。)

図19のように投光部と受光部を収納した投受光器とリフレックスリフレクタ(弊社では反射板と呼んでいる。) を対向配置し、 その間を通る物体によって生じる光量の変化で検出する光電形近接スイッチである。リフレックスリフレクタは光の入射方向に光を反射する特性をもつ反射板である。 (図20参照)設定距離は1m~10m のものが多い。

リフレックスリフレクタはコーナーキューブの集合体であり、入射光は3回の全反射の後、入射光と同じ方向に返される。(図21参照)

(2) ポラライズドリフレクタ形(弊社ではM.S.R.機能付回帰反射形と呼んでいる。)

リフレックスリフレクタは直接偏光を入射させると反射光は楕円偏光となり、入射光と直交した偏光成分が生じる。鏡面による反射では入射光と同一方向の直線偏光が反射される。(図22参照) この原理を応用しているのがポラライズドリフレクタ形である。ポラライズドリフレクタ形の光電形近接スイッチでは投光側と受光側の光路上に偏光面が直交するように偏光フィルタを配置して鏡面(正反射) の場合の検出体からの反射光による検出ミスが生じないように工夫されている。(図23参照)

出典 : 社団法人 日本電気制御機器工業会「制御機器の基礎知識-選び方・使い方-センサ編」 2001年7月

掲載の記事・写真・図表などの複写及び無断転載を禁止します。 著作権は社団法人 日本電気制御機器工業会に属します。
一部誤記修正しています。