図19のように投光部と受光部を収納した投受光器とリフレックスリフレクタ(弊社では反射板と呼んでいる。) を対向配置し、 その間を通る物体によって生じる光量の変化で検出する光電形近接スイッチである。リフレックスリフレクタは光の入射方向に光を反射する特性をもつ反射板である。 (図20参照)設定距離は1m~10m のものが多い。
リフレックスリフレクタはコーナーキューブの集合体であり、入射光は3回の全反射の後、入射光と同じ方向に返される。(図21参照)
リフレックスリフレクタは直接偏光を入射させると反射光は楕円偏光となり、入射光と直交した偏光成分が生じる。鏡面による反射では入射光と同一方向の直線偏光が反射される。(図22参照) この原理を応用しているのがポラライズドリフレクタ形である。ポラライズドリフレクタ形の光電形近接スイッチでは投光側と受光側の光路上に偏光面が直交するように偏光フィルタを配置して鏡面(正反射) の場合の検出体からの反射光による検出ミスが生じないように工夫されている。(図23参照)