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拡散反射形光電センサ(選び方と上手な使い方)

拡散反射形光電センサ(選び方と上手な使い方)

拡散反射形光電形近接スイッチは表3の長所・短所を考慮して、次の点に留意し選択を行う。

(1) 動作距離と感度調整

拡散反射形光電形近接スイッチの動作距離は、規定された標準検出体を基準に測定されている。一般の検出体では、この値より動作距離の減少するものもある。

次項の諸特性を考慮して、実際動作距離にある程度、余裕のあるものを選択し、感度調整により7~8割の設定感度で安定に動作するものを選ぶ。これは、同一形式内での動作距離のバラツキ吸収にもなり、保守・互換時に確実な設定ができる。

(2) 狭視界形(細ビーム)、広視界形(広視野ビーム)の選択

拡散反射形は、透過形やリフレクタ形と比べ動作領域が不明確な空間であるため、検出場所近傍、背景などの状況を考慮した選択の必要がある。狭い間隔を通しての検出や、 複数の光電形近接スイッチを併設する場合は、まわりの影響や干渉によるトラブルのすくない狭視界形のものを選び、検出体に凸凹が有ったり、方向が変化する場合は、比較的広視界形のものが適する。

(3) 背景物体の影響

光電形スイッチ全般の上手な使い方」を参照のこと。

出典 : 社団法人 日本電気制御機器工業会「制御機器の基礎知識-選び方・使い方-センサ編」 2001年7月

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一部誤記修正しています。