測距反射形光電形近接スイッチでは、反射光量による検出を行う拡散反射形と違う特徴を有しているので、その主なものを述べる。
測距原理を用いているため反射率の違う検出体があっても動作距離の差が少なくなる。拡散反射形との比較例を図39に示す。
図40に示すように、色、材質による動作距離の差が少ないため、背景物体が検出体より反射率が高く明るい場合でも安全に検出ができる。
粉じんなどで多少レンズが汚れても、余裕利得が大きければ正しく測距機能が働くため、光電形近接スイッチの検知面を上にして使用する時や、 粉じんの多い場所での使用時では、メンテナンスの回数が減る。
投光ビームが絞られているため、反射形としては動作領域幅が狭く、図41のように動作距離調整を行っても、動作領域幅がほとんど変化しないので、安定した位置での検出ができる。
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