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透過形光電センサ(特徴)

透過形光電センサ(特徴)

(1) 透過形

  • (a)不透明体の光学的検出方法の中で検出原理上、最も安定で確実な方法である
  • (b) 原則として投光器の直前から受光器の直前まで、光軸上のすべての範囲が検出できる範囲である。使用状況に合わせ、任意の設定距離で使用できる。
  • (c) 光電形近接スイッチの中で最も設定距離が大きい。制御用では最大50mまで、防犯用では数 100mに及ぶものまで製作可能である。
  • (d) 耐環境性がよい。
    透過形は、他の方法に比べ受光信号レベルに十分な余裕がとれるので、レンズ面の汚れ、周囲温度の変化、電源電圧の変動、周囲照度の変化など、 周囲環境の変化による影響が少なく、常に安定した検出が行える。

(2) 溝形・コの字形

(1)項で説明した透過形の特徴の他に次のような特徴を持っている。

  • (a) 光軸調整が不要である。投光器の光軸があらかじめ一致するように組立てられているので、光軸調整作業が不要である。
  • (b) 光軸があらかじめ調整されているので、検出位置の精度が保証されている。
  • (c) 光軸が固定されているので、透過形と比べ振動、衝撃により光軸がずれることがない。

出典 : 社団法人 日本電気制御機器工業会「制御機器の基礎知識-選び方・使い方-センサ編」 2001年7月

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一部誤記修正しています。