機械安全信頼性データ

機械安全信頼性データとは

機械・装置に使用される安全関連部の制御機器それぞれの信頼性を示すために必要な計算に使われるデータを指します。主に、PL計算で使われるMTTFDやB10Dの値がそれに相当します。

信頼性データとPL評価のパラメータの関係

オムロンが公開している機械安全信頼性データと、SISTEMAで用いるPL評価のパラメータの関係性は以下のとおりです。

PL評価に使われるパラメータの種類 SISTEMAのデータ構造ごとの該当機器類
単体部品 (BL) サブシステム (SB) 安全機能 (SF)
電気機構部品
(スイッチ、リレーの接点など)
電子部品
(近接センサ、SSRなど)
BLの組み合わせによるサブシステム セーフティリレーユニットなどBLをパッケージ化した機器 セーフティコントローラ、ライトカーテンなどマイクロプロセッサの組み込みソフトで機能する機器 すべてのSBの連結した安全関連部全体
PLr ── ── ── ── ── 設計者
B10D オムロン ── ── ── ── ──
nop 設計者*1 ── ── ── ── ──
Category ── ── 設計者 オムロン オムロン ──
MTTFD 自動 オムロン 自動 オムロン ── ──
DC / DCavg 設計者 設計者 自動 オムロン ── ──
CCF ── ── 設計者 オムロン ── ──
PFHD ── ── 自動 自動 オムロン 自動
PL ── ── 自動 オムロン オムロン 自動
オムロン
オムロンがSISTEMAライブラリで提供できるパラメータです。
設計者
装置設計者自身が判断し入力するべきパラメータです。
自動
必要なパラメータを入力すればSISTEMAによって自動的に計算されます。
──
選ばれたデータ階層または機器の種類に該当しないパラメータです。

*1. nopはブロック(BL)の一階層下のエレメント(EL)で定義されます。オムロンの提供するライブラリデータ初期値にはエレメント層のパラメータは定義しておりません。装置設計者様ご自身でエレメント層を開きアプリケーションに合わせてnopを再定義してください。

注1. この表は一つの装置=プロジェクト(PJ)のなかの一つの安全機能(SF)についてまとめたものです。一つのPJには通常複数のSFがあります。それぞれのSFについてPLの評価が必要です。詳細は安全機能と危険源の整理の章を参照してください。

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