PL評価ソフト
SISTEMA
SISTEMAとは、機械安全信頼性データからPL(パフォーマンスレベル)を計算するソフトウェアです。
SISTEMAは、IFA(独 institute for research and testing of the German Social Accident Insurance)が無償で提供しています。
SISTEMAのダウンロードはこちらから
- IFA - Software-Assistent SISTEMA
- IFA - Institut fuer Arbeitsschutz der Deutschen Gesetzlichen Unfallversicherung
オムロンはお客様の装置のPL計算を支援するため製品カテゴリごとに機械安全信頼性データをパラメータ一覧およびSISTEMAライブラリの形式でご提供しています。
SISTEMAのデータ構造
SISTEMAは、ISO 13849-1で規定されている各種パラメータを扱ってPLを求めるために、以下のような階層式のデータ構造となっています。

【PR】 | プロジェクト | 装置全体の安全機能の集合 |
---|---|---|
【SF】 | セーフティファンクション | 一つの安全機能 |
【SB】 | サブシステム | ひとかたまりの小さな安全関連部 |
【CH】 | チャンネル | 安全関連部を構成する系統 |
【BL】 | ブロック | チャンネルを構成する機能的な部品 |
【EL】 | エレメント | ブロック内部の構成部品 |
- PR:プロジェクト(Project)
- プロジェクトは、最も上の階層に位置し装置全体に相当します。複数の独立したセーフティファンクション(SF)で構成されます。
- SF:セーフティファンクション(Safety Function)
- 装置のリスク低減するための全ての安全機能(ガードインターロックや非常停止など)がSFです。一つの安全機能ごとに1つのSFを定義します。
SFは一つ以上のサブシステム(SB)で構成されます。 - SB:サブシステム(Subsystem)
- 安全機能のなかで一定の信号処理をしているかたまりがSBです。SBは一つの部品の場合もあれば、複数の単体部品によってできている場合もあります。
部品そのものがSBの場合は部品メーカーから提供された値を入力します。
単体部品を組み合わせる場合は、指定構造(カテゴリ)に従ってチャンネル(CH)またはテストチャンネル(TE)でSBを構成します。カテゴリを選択した時点でSISTEMAが自動的に入力フォームを切り替えます。 - CH:チャンネル(Channel)
- SBでカテゴリBまたは1が選ばれた場合は1系統、カテゴリ2,3,4が選ばれた場合は2系統のチャンネルの入力が可能になります。CHは一つ以上のブロック(BL)で構成されます。
- TE:テストチャンネル(Test Channel)
- SBでカテゴリ2が選ばれた場合のみ入力が可能です。カテゴリ2で要求されるチャンネル(CH)の定期的なテストを実行する機器です。
- BL:ブロック(Block)
- BLはチャンネルを構成する機能的な部品に相当します。
例えば、センサやスイッチ、リレーユニットやコンタクタなどです。
BLは1つ以上のエレメント(EL)で構成されます。 - EL:エレメント(Element)
- ELはブロック内部の構成部品に相当します。
例えばリミットスイッチに内蔵している接点やアクチュエータなどです。