国際規格(ISO、IEC)

機械安全に関する国際規格の構造

機械安全に関する国際規格は、主に電気/電子技術分野の国際標準化を実施するIEC(国際電気標準会議)と電気/電子以外(機械、管理など)を国際標準化を実施するISO(国際標準化機構)において作成されています。欧州は世界のリーダシップをとり、欧州提案の各規格をISO/IEC規格として成立させています。安全の側面に関する規格は、より広範囲な機械をカバーし、個々の特定の目的にもかなうものとするため、下の図のようにA、B、Cの三階層に体系化されています。

機械安全に関する国際規格の構造

安全規格の国際的な整合化の加速

WTO/TBT協定により、それまで世界各国が独自に作成していた安全規格はISO/IEC規格への整合が図られることになりました。WTOの加盟国は、ISO/IEC規格に整合した内容を自国の安全規格として制定する必要があります。技術の進歩に伴い国際規格は年々新たな提案や修正が活発に行われており、整合化は全世界で同時進行しています。

安全規格の国際的な整合化の加速

国際規格と機械設計

これからの機械設計は、以下を意識して進めることが有効です。

  • 国際規格/業界規格の最新情報を入手して、新規発行規格や改訂規格の内容を把握すること
  • ISO、IEC、EN、ANSI、JISなど、関連規格との関係性や相違点を把握すること
  • 相違点を考慮してグローバルに通用する安全設計を実施すること
安全規格の国際的な整合化の加速

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