機械安全とは

機械安全とは、機械を使用する際の安全を、機械の設計によって確保する考え方です。
故障をしない機械はありません。また、ミスをしない人間はいません。そのため、安全を確保するためには、機械が故障しても、作業者がミスをしても、安全に使用できる機械でなければなりません。
「人は間違える」「機械は故障する」という考えに基づき設計をすることが、機械安全の基本です。

人は、間違える 作業経験にかかわらず安全確保
機械は、故障する 現場調整/保守時も安全確保

機械による災害は、人の作業空間と機械の作業空間が重なり合った領域において発生します。
機械による災害防止の基本は、この災害発生のメカニズムの条件が成立しないようにすることです。
これを実現する方法として、原則として下記のような2通りが考えられます。

  1. 1.

    人と機械の作業空間を分離する(隔離の原則)

  2. 2.

    人と機械を時間的に分離する(停止の原則)

人間の作業空間 危険領域 機械の作業空間

「隔離の原則」「停止の原則」を適用して設計した機械は、人の安全を守るための様々な工夫がなされています。

非常停止により、必ず動力源が停止する

非常停止により、必ず動力源が停止する

ライトカーテンが故障しても機械は安全に停止する

ライトカーテンが故障しても機械は安全に停止する

第三者が侵入しているので再起動がかからない

第三者が侵入しているので再起動がかからない

機械が停止するまでは扉は開けない

機械が停止するまでは扉は開けない