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セーフティソリューション

  • リスクアセスメント(ISO 12100)
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リスク低減方策

ISO 12100に基づくリスク低減過程(3ステップメソッド)

ISO 12100:2010のリスクを低減する方法論を表す、3ステップメソッドという言葉は、下の「リスク低減プロセス」の図とともに徐々に浸透しつつあります。ISO 12100:2010にはそれぞれの方策の例が列挙されています。

設計者が安全な機械を設計製作するために必要な設計手順

本質安全設計とは(ISO 12100:2010 6.2)

  • 危険源を除去する、暴露頻度を低減する(6.2.1 一般)
  • 視認性の確保、危険な端部、突出部を回避する(6.2.2.1幾何学的要因)
  • 騒音レベル、放射レベルを低減する、危険性の少ない代替物質を採用する(6.2.2.2 物理的要因)
  • 適正な材料を選定する(材質、応力、耐腐食など)(6.2.3機械設計に関する一般的技術知識)
  • 以下に掲げるような制御システムへの本質安全設計方策を採用する(6.2.11)
    • 安全防護方策によって実施される安全機能の自動監視をする(6.2.11.6)
    • 不具合発見を支援する診断システムを採用する(6.2.11.12)
  • 以下に掲げるような安全機能の故障確率を最小化する方策を採用する(6.2.12)
    • 信頼性のある構成部品の使用(6.2.12.2)
    • "非対称故障モード"構成品の使用(6.2.12.3)
    • 構成品又はサブシステムの2重化を行う(6.2.12.4)
  • 自動化による危険源への暴露機会を制限する(6.2.14)
  • 設定及び保全の作業入りを危険区域外にする(6.2.15)
例:溶接(組立)ロボット
溶接(組立)ロボット
本質的安全設計での検討事項(一例)
  • ロボットの能力、仕様の最適化(サイズ、制御軸数、可動範囲)
  • 作業者とロボットとの位置関係(機械的危険、熱的危険)
  • 作業性の検討(ワーク取扱い、繰り返し操作、手動操作)
  • 治具用空圧回路の最適化(再起動時の挙動、残圧抜き機構)
  • ロボットのティーチング操作性(操作手順、操作位置)
  • 安全な保全作業(視認性、メインブレーカのロックアウト・タグアウト)
  • など

安全防護とは(ISO 12100:2010 6.3)

  • 検知保護設備(ライトカーテン、スキャナなど)を採用する(6.3.2)
  • 固定式ガードを採用する(6.3.3.2.2)
  • 可動式ガードはインターロック付きガード(必要な場合、施錠付き)を採用する(6.3.3.2.3)
方策例1:固定ガードによる保護(隔離の原則)
固定ガードによる保護(隔離の原則)
方策例2:可動ガード+インターロック回路による保護(停止の原則)
可動ガード+インターロック回路による保護(停止の原則)
方策例3:ライトカーテン+インターロック回路による保護(停止の原則)
ライトカーテン+インターロック回路による保護(停止の原則)
方策例4:マットスイッチ+インターロック回路による保護(停止の原則)
マットスイッチ+インターロック回路による保護(停止の原則)

付加保護方策とは(ISO 12100:2010 6.3)

  • 非常停止機能は明確に識別可能で速やかに接近可能なように設計する(6.3.5.2)
  • 施錠可能な遮断装置を採用する(6.3.5.4)
非常停止装置の例
非常停止装置の例
施錠可能な遮断装置の例
施錠可能な遮断装置の例

使用上の情報とは(ISO 12100:2010 6.4)

  • 付属文書やラベルなどで残留リスクや訓練、保護具、追加の保護装置の必要性を通知する(6.4.1.2)
  • 視聴覚信号による警報を発する(6.4.3)
  • 製造者や型式、装置仕様などを表示する(6.4.4)
  • 付属文書などで保管条件、質量、寸法、据付、廃棄方法など(6.4.5.1)
警告表示(ランプ、音)
警告表示(ランプ、音)
警告ラベル
危険識別
感電
電気的危険
IEC 61310,ISO 3864
強制記号
目の保護具を装着
IEC 61310
危険識別
巻込まれる危険
IEC 61310
禁止記号
禁煙
ANSI Z535.3
取扱説明書の例