1. C200HSからデータを読み出す
① C200HS にパソコンを接続します。
② CX-Programmer を立ち上げます。([スタートメニュー]-[プログラム]-[OMRON]-[CX-One] -
[CX-Programmer] -[CX-Programmer] )
③ PLC 機種を接続しているC200HS に設定します。([ファイル | 新規作成…])
④ PLC にオンライン接続します。([PLC | オンライン接続])
⑤ ラダープログラムとI/O テーブルを読み出します。([PLC | 転送 | 転送(PLC→パソコン)…])
“OK”ボタンを押下すると読出します。
⑥ PLC メモリ(データメモリ)を読み出します。([PLC | PLC 情報 | PLC メモリ])
スクロールして全てのエリアをチェックします。“PLC→パソコン”ボタンを押下すると読み出します。
⑦ CX-Programmer をオフラインにします。[PLC | オンライン接続])
⑧ 名前を付けてファイルに保存します。([ファイル | 名前を付けて保存…])
2. プログラムをCJ2用に変換・変更する
① CX-Programmer を立ち上げて、保存しておいたC200HS 用のファイルを開きます。([ファイル | 開く…])
② PLC 機種を“C200HS”から“CJ2H”または“CJ2M”に変更します。([PLC | 機種変更])
③ 命令語が変換されます。変換結果がアウトプットウィンドウに表示されます。表示されているエラー表示行をダブルクリックすると、ラダープログラムの該当箇所へジャンプします。
一部変換されない命令語があります。「CX-Programmer のPLC 機種変更による命令語の変換」および「CS/CJ
シリーズ コマンドリファレンスマニュアル(SBCA-351)」を参考にラダープログラムを修正してください。
プログラムのチェックは、[プログラム | コンパイル(プログムチェック)]で都度行なうことができます。チェック結果は、上記のアウトプットウィンドウに表示されます。
命令語の変換一覧
(1) オペランドのデータ指定型が、BCD 指定からBIN 指定に変更になる命令語があります。
(2) オペランドの数が変更になる命令語があります。
(3) 割込命令が変更になります。(MSKS、MSKR、CLI、DI、EI をご使用下さい。)
詳細は、以下の一覧表を参照ください。この一覧表は、変換において差異がある命令のみを記しています。これら以外の命令語は同一の命令、オペランドに変換されます。
C200HSの命令 |
CJでの命令 |
オペランド |
オペランドの数 |
---|
JMP(04) |
JMP(4)または、 JMP0(515) |
オペランドが#0 の場合は、JMP0 に変換されオペランドはなくなります。 #0 以外の場合は、同じです。 |
#0 の場合:1→0 #0 以外:同じ |
JME(05) |
JME(5)または JME0(516) |
オペランドが#0 の場合は、JME0 に変換されオペランドはなくなります。 #0 以外の場合は、同じです。 |
#0 の場合:1→0 #0 以外:同じ |
WSFT(16) |
同じ |
第1 オペランドに#0 が追加されます。 WSFT D1 D2 → WSFT #0 D1 D2 |
2 から3 になります。 |
FUN17 |
ASFT(017) |
同じ |
同じ |
XFER(70) |
XFERC(565) |
同じ |
同じ |
MOVB(82) |
MOVBC(568) |
同じ |
同じ |
DIST(80) |
DISTC(566) |
同じ |
同じ |
COLL(81) |
COLLC(567) |
同じ |
同じ |
FUN60 |
CMPL(060) |
同じ |
同じ |
FUN19 |
MCMP(019) |
同じ |
同じ |
FUN63 |
LINE(063) |
BCD 指定からBIN 指定になります。 |
同じ |
FUN64 |
COLM(064) |
BCD 指定からBIN 指定になります。 |
同じ |
FUN65 |
SEC(065) |
同じ |
同じ |
FUN66 |
HMS(066) |
同じ |
同じ |
INC(38) |
++B(594) |
同じ |
同じ |
DEC(39) |
--B(596) |
同じ |
同じ |
ADD(30) |
+B(404) |
同じ |
同じ |
ADDL(54) |
+BL(405) |
同じ |
同じ |
SUB(31) |
-B(414) |
同じ |
同じ |
SUBL(55) |
-BL(415) |
同じ |
同じ |
MUL(32) |
*B(424) |
同じ |
同じ |
MULL(56) |
*BL(425) |
同じ |
同じ |
DIV(33) |
/B(434) |
同じ |
同じ |
DIVL(57) |
/BL(435) |
同じ |
同じ |
ADB(50) |
+(400) |
同じ |
同じ |
SBB(51) |
-(410) |
同じ |
同じ |
MLB(52) |
*(420) |
同じ |
同じ |
DVB(53) |
/(430) |
同じ |
同じ |
FUN69 |
APR(069) |
同じ |
同じ |
FUN89 |
ありません |
MSKS(690)、CLI(691)、MSKR(692)、DI(693)、EI(694)を組合わせてご使用ください |
STEP(08) |
同じ |
入出力リレー、内部補助リレー、保持リレー、補助記憶リレー、リンクリレーは、全てWR リレーに変換されます。 |
同じ |
SNXT(09) |
同じ 入力条件を立上り 微分に修正してください |
同じ |
同じ |
FAL(06) |
同じ |
第 2 オペランドに#0 が追加されます。 FAL N → FAL N #0 |
1 から2 になります。 |
FALS(07) |
同じ |
第 2 オペランドに#0 が追加されます。 FALS N → FALS N #0 |
1 から2 になります。 |
MSG(46) |
MSG(46) |
第 1 オペランドに#0 が追加されます。 MSG S → MSG #0 S S で指定したメッセージ格納下位ch 番号から登録できる文字数(ch数)が変わります。16 文字(8ch)分→32 文字(16ch)分 |
1 から2 になります。 |
FUN47 |
ありません |
MSG(46)命令に変更してください。 |
― |
FUN67 |
BCNTC(621) |
同じ |
同じ |
WDT(94) |
WDT(094) |
コントロールデータ構成が異なります |
同じ |
FUN61 |
ありません |
IORF(097)命令に変更してください |
FUN18 |
PLC システム設定にて設定して下さい |
FUN48 |
ありません |
- |
- |
FUN49 |
PLC システム設定にて設定して下さい |
FUN90 |
SEND(090) |
コントロールデータ構成が異なります |
同じ |
FUN98 |
RECV(098) |
コントロールデータ構成が異なります |
同じ |
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置き換えの留意点
この一覧表は、C200HS とCJ シリーズにおいてチャネル割付の相違の概要を記載しています。
詳細は関連マニュアルを参照ください。
項目 |
C200HS シリーズ |
CJ シリーズ |
備考 |
---|
I/O 割付 基本I/O |
「フリーロケーション・固定チャネル」方式 |
「フリーロケーション・フリーチャネル」方式
プログラム内のチャネル・接点番号を変更してください。 |
I/O 割付の詳細は、「CJシリーズCJ2 CPUユニット ユーザーズマニュアル ソフトウェア編(SBCA-350)」を参照ください。 |
I/O 割付 高機能I/O |
IR 100~199CH
(号機No.毎に各10CH 割付)
DM1000~1999CH
(号機No.毎に各100CH 割付) |
CIO 2000~2199CH
(号機No.毎に各10CH 割付)
DM20000~21999CH
(号機No.毎に各100CH 割付)
プログラム内のチャネル・接点番号を変更してください。 |
I/O 割付 高機能I/O (グループ2) |
IR 30~49CH
(I/O チャネル番号毎に2CH、または4CH 割付) |
基本I/O と同様に、装着位置(ラック、スロット)によって割付が決まります。
プログラム内のチャネル・接点番号を変更してください。 |
特殊補助リレー
補助記憶リレーエリア(AR) |
SR 236~255CH
SR 256~299CH
AR00~27CH |
(1)AR の該当エリア・接点
プログラム内のチャネル・接点番号を変更してください。
(2)コンディションフラグ、クロックパルス プログラム内の演算フラグはコンディションフラグに変更してください。クロックパルスは、P_0_1ms、P_1ms などの変数名(グローバル変数)で指定してください。 |
CJ の演算フラグ、コンディションフラグは、ラベルで指定します。 |
PC リンク用特殊補助リレー |
SR 247~250CH
(特殊補助リレー内) |
なし |
CJではリンクを使用できません |
データリンクリレー(PC リンク) |
LR00~63CH |
なし |
CJ でリンクは使用できません |
SYSBUS リモートI/O 子局 |
IR 50~99CH |
なし |
CJではSYSBUSを使用できません |
伝送I/O リレー |
IR 200~231CH |
なし |
CJでは伝送I/Oを使用できません |
異常履歴格納エリア |
DM6000~6030CH |
AR 100~A199 |
異常履歴エリアを読み出すプログラムを使用している場合は、変更してください。 |
一時記憶リレー(TR) |
TR0~7 |
TR0~15 |
|
保持リレー(HR) |
HR00~99CH |
HR000~511CH |
|
内部補助リレー(TR) |
IR 30~235CH IR 300~511CH |
CIO 1200~1499CH CIO 3800~6143CH WR 000~511CH |
|
PLC システム設定方法の違い
PLC システム設定の機能/割り付け順が異なります
C200HS ではDMエリア(DM6600~6655)に割り付けられていましたが、CJ ではDM エリアに割り付けておらず、CX-P ではテーブル形式による対話型、プロコンでは独自のアドレスで設定します。設定内容の対応は以下を参照ください。
項目 |
C200HS シリーズ |
CJ シリーズ |
備考 |
---|
PLC システム設定エリア |
DM エリアに固定割付(D6600-6655) |
PLC システム設定専用エリアに割付(ユーザ用アドレスなし) |
詳細は関連マニュアルを参照ください |
実行タイミング等の違い
項目 |
C200HS シリーズ |
CJ シリーズ |
備考 |
---|
割込実行方式と実行タイミング |
割込プログラムは、サブルーチンに記述します。 |
割込プログラムは、割込タスクに記述します。 |
CJの場合、1 命令実行中やリフレッシュ中にも割込タスクは起動されます。 |
サイクルタイム |
- |
CJ に変更することで、サイクルタイムは短くなります。サイクルタイムに依存するプログラムを作成する場合は、変更後動作確認してください。 |
サイクルタイムをC200HS と同一にするためには、PLC システム設定の「サイクルタイム一定機能」を使用してください。 |
読出プロテクト機能 |
FUN49 命令 |
CX-Programmer の「パスワードプロテクト」機能を使用してください。 |
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