レーザマーカとは

掲載内容
1. レーザマーカとは
2. レーザマーカの特徴
3. レーザマーカのしくみ
- レーザマーカの原理と特長
4. レーザマーカの種類と特徴
- レーザマーカの種類と特徴
5. オムロンのレーザマーカの特長
- MOPA方式ファイバレーザ
- フレキシブルなパルス幅/ 形状
6. レーザ波長と加工材料
- レーザ波長と代表的な金属への吸収特性
- 材料とレーザマーカの加工特性
7. ご使用にあたっての注意点
8. 用語解説
1.レーザマーカとは
レーザマーカとは
レーザマーカとは、レーザのエネルギを用いて、物質表面に文字や図形を非接触でマーキングするレーザ加工装置です。
レーザ光によって、対象物に直接物理的な加工を施すため、消えたり、はがれたりすることがなく、コンピュータ上で文字や図形などのマーキングデータを編集できるため印字のための版を準備することなく、様々な印字や形状のマーキングを一品一様に実現することができます。
また、マーキング用途のほか、穴あけや切断、トリミングなど、微細加工用途にも広く使用されています。

レーザマーカのアプリケーション
レーザマーカは自動車部品への2次元コードの印字や、電子部品/電気機器のロゴ、ロットナンバーの印字など、さまざまな業界で活用されています。

2.レーザマーカの特徴
レーザマーカで加工するメリット
- 1. 消えない・はがれない信頼性の高い加工・マーキング
- レーザ光によって、対象物に直接物理的な加工を施すため、消えたり、はがれたりすることがなく、製造履歴や工程管理などの重要な情報のマーキングに適しています。
- 2. 高品質・微細な加工・マーキング
- 非接触だから、対象物の変形や破損が抑制され、高品質な微細加工・マーキングができます。
- 3. 生産性向上に貢献する高速加工・マーキング
- レーザマーカによる加工・マーキングは他の手段に比べ加工速度も速く、工程も簡単です。
さまざまな工法の中でも、より生産性向上に貢献できます。 - 4. 定期的なメンテナンスが不要 ランニングコストはほぼ電気代
- レーザマーカによる加工・マーキングは、インクの補充や清掃、刃の交換や研磨といった定期メンテナンスが不要。
ランニングコストはほぼ電気代のみです。 - 5. 幅広い材質、多種多様な加工内容に対応
- 金属や樹脂、フィルム材など、さまざまな材質に加工できます。( ただし、加工の成否はレーザの種類や特性で決まります。)
また、ロゴや図形などの画像、形式やシリアル番号などの文字、2次元コードなど多種多様な内容をマーキングできます。 - 6. 環境にやさしい加工・マーキング
- インクと違って溶剤を一切必要とせず、印刷時に発生するラベル台紙などの廃棄物も発生しません。
他工法との比較
レーザマーカ | インクジェット | ラベル | スタンプ | 刻印機 | 液体処理 | |
---|---|---|---|---|---|---|
接触 / 非接触 | 非接触 | 非接触 | 接触 | 接触 | 接触 | 接触 |
耐久性・改変性 | ○ 半永久 | × 消える | × はがれる | × 消える | ○ 半永久 | ○ |
微細度 | ○ | △ | △ | × | △ | ○ |
工程 | ○ 簡単 | △ 乾燥必要 | △ 別工程必要 | △ 乾燥必要 | ○ | × 別工程必要 |
印字内容の変更 | ○ 簡単 | ○ 簡単 | × ラベル変更要 | × | △ | × |
在庫管理 | ○ 不要 | ○ 不要 | × ラベル在庫 | ○ 不要 | ○ 不要 | × ロット生産 |
廃棄物・環境影響 | ○ ほとんどなし | × インク | × ラベル台紙 | × インク | ○ ほとんどなし | × 液処理課題 |
ランニングコスト | ○ ほとんどなし | × インク消耗 | × ラベル | × インク消耗 | × 接触部品交換 | × 液処理課題 |
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