国際規格は誰が決めている?

国際規格はどうやって作られるのでしょうか?
国際規格は、分野別に技術委員会(TC:Technical committee)が設けられています。
機械安全分野については、ISO/TC199IEC/TC44の2つの技術委員会があります。
関連する規格は技術委員会の中で議論され、1.提案 2.審議 3.承認 4.発行(出版)の段階を経て正式発行されます。次の段階に進むかどうかは各国の技術委員の投票により決定されます。

  1. 1.

    提案
    新たに規格を作る場合は、新規の提案を行い、規格を作ることに賛同するかどうかの投票が行われます。規格のもととなる素案のことをNWIP(New Work Item Proposal)と呼びます。

  2. 2.

    審議
    NWIPが賛成されると、TCの傘下に規格を検討する委員会が作られ詳細な議論が行われます。その委員会が作成した原案のことをCD(Committee Draft)と呼びます。CDもNWIPと同様に、次の段階に進むかどうかの投票が行われます。

  3. 3.

    承認
    CDが賛成されると、CDをもとに国際規格の原案が作成され、再び委員会で議論されます。議論の結果作られた国際規格原案をDIS(Draft of International Standard)と呼びます。

  4. 4.

    発行(出版)
    DISができた段階で再度投票され、正式な国際規格として発行するかどうかが決定されます。決定されると、国際規格として完成します。完成し、出版された規格をIS(International Standard)と呼びます。

規格・法令-2

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