運転準備回路と安全回路

一般制御における運転準備回路と安全制御における安全制御回路は、同じものと認識されています。実際の回路においても、一体となっていることから、決して間違った認識ではありません。
安全制御回路で重要なことは、動力を切る(OFFする)ことです。一方、運転準備回路で重要なことは、動力を入れる(ONする)ことです。このことから、不可分な回路と言えます。
今までは、安全回路と運転準備回路の違いを明確にする必要は、それほどなかったのですが、ISO 13849-1が登場することで、違いを明確にする必要がでてきました。具体的には、PL計算の対象となる部品を特定するために必要となりました。
PL計算の対象となる部品を特定するには、安全機能(ここでは非常停止スイッチ)が働き、動力を切ることに関連する部品を抽出します。装置全体のことを考えると「全てが重要である」と考えてしまうため、すべての部品をPL計算の対象としてしまいますが、安全機能(非常停止や安全カバーインターロック)を明確にすることで、計算が必要な部品と、計算が不要な部品の違いが分かります。

運転準備回路(カテゴリ1相当)の例

安全原則-7

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