交流電源(電圧・電流)や温度などのアナログ信号を監視し、警報しきい値を基準に判定することで機械や設備の異常を検出しま す。 また、入力信号が異常状態となった時にリレー接点で警報信号を出力することで、機械や設備が壊れる前に止めることがで きます。ここでは監視リレーの参考資料を示します。
三相交流電源を使った機械・設備などの異常の種類には、「逆相」「欠相」「三相不平衡」「過不足電圧」などがあります。
具体的には、電源異常に起因する誤動作やモータ焼損などのトラブルを防ぐべく、逆相や欠相、電圧の不平衡、過不足などを検出することで、装置や機械を保護するとともに復旧作業時間の短縮に貢献します。
●逆相(反相)
逆相(反相)状態とは、誤配線などにより電源の相順が一部逆になった状態のことで、モータの回転方向が本来とは逆になります。
R → S → T → R → S → T とずれるはずが、S → R → T → S → R → T となることで、回転方向が反対になります。
モータが逆回転することにより、コンベアが逆に動いたり、エレベータやエスカレータが本来と逆の方向に動いてしまう状況が起こることで、危険性が大きくなり、機械の破損につながることもあります。
●欠相
欠相状態とは、モータの電源線の断線や接続部のゆるみ、開閉器の接触不良、モータの内部断線などによって、モータが単相運転された状態です。
欠相することで、モータが起動しなかったり、回転していてもスムーズに回転しなくなり、結果的にモータの規定の出力が出なくなったり、モータ自体が過熱して焼損することもあります。
●三相不平衡
三相負荷の各線間の負荷容量や回路の電流がばらついたりした場合、電圧の不平衡が生じます。
そうなると三相機器(モータなど)の発熱や故障、騒音の増大などが発生します。
●電圧の過不足
電源の電圧変動による装置や機械の誤動作や破損につながります。
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