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機器内蔵用フォト・マイクロセンサ 概要


フォト・マイクロセンサは、主に機器内蔵用として使われる小型のアンプ内蔵光電センサです。ここではフォト・マイクロセンサの概要を解説します。

関連情報


フォト・マイクロセンサとは?

フォト・マイクロセンサとは、光を利用して物体の有無や位置を検出する小形の光センサです。その構造は図1、図2に示すように、透過形と反射形のフォト・マイクロセンサが代表的なものです。
透過形フォト・マイクロセンサは、光を出す発光素子の発光面と光を受けて信号を出す受光素子の受光面が対向しており、その間の空間を物体が通過して、光をさえぎることにより受光素子の受光量が変わるようになっています。
一方、反射形フォト・マイクロセンサは、発光素子の発光面と受光素子の受光面が同一方向になるように取りつけられています。そして、検出物体が光路を通過すると、発光面を出た光が検出物体にあたり、そこからの反射光が受光素子に照射され、受光素子の受光量が変化するようになっています。
なお、フォト・マイクロセンサは、当社の商品名であり、一般的には、フォトインタラプタなどと呼ばれています。

カタログの読み方

絶対最大定格と電気的および光学的特性

フォト・マイクロセンサのカタログの中で大きなタイトルとして絶対最大定格と電気的および光学的特性という項目があります(他のトランジスタやICなどのカタログをみていただいても、同様の表現がしてあります)。
この2つの意味することは異なりますので、その区別をご理解いただくことが必要です。

絶対最大定格

電圧・電流・温度・電力などに関し、ご使用条件の上限を規定するものであり、瞬時たりとも、定格値以上の条件でご使用いただいてはならない限界を示すものです。
フォト・マイクロセンサなどの半導体製品の場合は、「絶対」という言葉で示されますように、絶対に越えてはならないことを原則としております。定格値を越えてのご使用は、フォト・マイクロセンサの信頼性を著しくそこなうとともに、劣化や損傷が発生しても、メーカとしてはその責をおわないほどきびしい規定です。
この範囲内で使用しなければならないといった考え方で設計していただくよう、ご注意ください。実際においては、定格値の何割ダウンで使用するというディレィティング(軽減)がはかられます。

電気的および光学的特性

ある条件下におけるフォト・マイクロセンサの性能を示すもので、その多くは最小値あるいは最大値で示されます。基本的にはメーカが用意する標準の性能で販売されます。なお、最大値、最小値で表わされる項目は、全数検査にてその性能を保証あるいは管理しております。
以上のことをまとめますと、絶対最大定格とは、ご使用の制限を表わすもの、電気的および光学的特性とは、(限界)性能を表わすものであるというぐあいになります。


最終更新日:2024年04月01日