この社会ニーズの実現に向けて、オムロンは、NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)が主導し、2021年10月から開始する欧州統合データ基盤プロジェクト「GAIA-X」の相互接続トライアルに参画しました。そして、OPC UAを標準搭載したコントローラを用いた実験を開始しました。
「GAIA-X」とは、2019年10月にドイツ政府・フランス政府が発表した、セキュリティとデータ主権を保護しつつ、データ流通を支援するためのインフラ構想です。欧州の企業や行政、機関、市民の権利を守るためのデータ保護や透明性、信頼性の担保、相互運用性のあるデータ流通プラットフォームの社会実装を目指すものであり、欧州以外の市場参加者にも参加を呼びかけています。
このような背景により、欧州で事業を行う企業各社は、2022年4月より「GAIA-X」への対応が求められる可能性があります。そして、対応の可否に応じて欧州とのデータ流通を介したビジネスに対する企業の選別がなされることが見込まれています。
「GAIA-X」に準拠し、国や業界における慣習や法律の違いなどを超え、安全かつ円滑に情報流通を実現するためには、国際標準の技術を用いることが必要不可欠です。オムロンは、OPC UAなど国際標準技術に対応したコントローラを用い、NTT Comが商用化を図るデータ連携プラットフォームと「GAIA-X」との接続を行います。具体的には、オムロンのOPC UAを標準搭載したNXシリーズコントローラと、NTT Comが開発したIDS(GAIA-Xで採用される技術標準)を用いて構築したテストベッドを接続し、国や企業の枠を超えたデータモデルの標準化や国際データ連携プラットフォームの実用性を検証します。
■実施期間
■実験場所
■実験内容
オムロンはこれまで、独自のオートメーション技術を世界中の製造現場に提供してきました。その技術を、加速するデジタル化に対応するように更に進化させ、「設計・生産・保守までの情報連携によるエンジニアリングチェーンの革新の実現」「製造業におけるサプライチェーン革新の実現」「カーボンニュートラル・SDGsの達成」に貢献していきます。
マシンオートメーションコントローラ
NJ/NXシリーズ CPUユニット
NX701-1□□□/NX102-□□□□/NJ501-1□00