システム構成
シート検査装置の構成は、検査部、光源部、制御・操作部に大別されます。
検査部にはラインセンサカメラ、光源部にはLED照明等が格納され、検査の「眼」の役割を果たします。
また、制御・操作部はロールtoロールで検出される大量の検査データを瞬時に判別・分類する「頭脳」の役割を担います。
検査工程の運用によっては、欠陥位置付近に目印となるラベルなどのマーキング出力も行います。
モノクロカメラは8K画素320MHzに対応。カラーカメラは4K画素80MHzに対応しており、生産性をさらに高める13μm分解能(※)の多波長高速カメラも開発中。
検出精度と検査速度の向上に貢献します。
※カメラ視野100mm、搬送速度50m/minのとき
大量の検査データを瞬時に判別・分類する「頭脳」の役割を果たす制御部プラットフォームは、その高速処理ゆえ自社設計の専用基板を採用することが一般的です。
一方、市場環境の変化によって装置導入後に品質要求が厳しくなる、あるいは異なるシートへの生産移行に対応する場合、部分的あるいは全面的なシステム更新が必要になります。仮に部分的な更新であったとしても、現状では制御部の画像処理ボードの入替え、制御盤や配線の交換に至るまで、その更新に伴う納期とコスト負担は大きいものです。
そこで、オムロンではシステム導入後でも柔軟に検査要求の変化に追従できるよう、検査装置の制御部プラットフォームを刷新。これにより最小限の投資コストと納期で容易に検査能力の強化が可能になります。
たとえば、当初モノクロ検査(4K/80MHz)で導入したシステムをカラー検査(4K/80MHz)へ更新する場合は、カメラ交換のみで画像処理系のハードウェアの更新は不要となります。一方、流れ分解能を強化すべく4K/160MHz仕様に更新する場合は、画像処理を行うGPU(Graphics Processing Unit)の追加のみで対応可能です。
マルチウェーブセンシングの製品情報
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