IO-Link でセンサレベルの情報化
IO-Link は、国際規格 IEC 61131-9で規定されたセンサ/アクチュエータとI/Oターミナル間のオープンな情報技術(インターフェース)です。
センサ・アクチュエータが持つ情報を、 IO-Link マスタを介してフィールドネットワーク経由で上位側コントローラに収集。設備全体を情報化し、立ち上げや保全工数を改善することができます。
オープンな国際標準規格
IO-Link コンソーシアムには主要なセンサメーカなど
2015年12月現在で100社以上が加盟。
グローバル展開に対応
すべての IO-Link センサは自身がどのような機器であり、
どのようなパラメータ設定が必要かを記述した
IODD(IO Data Description)ファイルを持っています。
IODDファイルはグローバル共通になっているので、
メーカに関係なくすべての IO-Link センサが
同じように使用可能です。
ON/OFF信号+センサ情報をやりとり
IO-Link はON/OFF信号だけでなく、センサ情報を双方向で送受信できます。
IO-Link 通信の伝送速度*1にはCOM1、2、3の IO-Link 規格があり、オムロンはCOM2とCOM3に対応。高速で情報通信が可能です。
状態監視・一括設定ができる
IO-Link マスタは複数のポートを持ち、
各ポートには1台の IO-Link センサを接続。
フィールドネットワークと異なり、
1対1の通信となります。
*1. 伝送速度は以下の通り。COM1:4.8kbps、COM2:38.4kbps、COM3:230.4kbps
3線非シールドケーブルを使用
専用の通信ケーブル不要。ON/OFF線と通信線共用の通信方式
従来の3線非シールドケーブルや
統一I/Fコネクタが使用可能
IO-Link はデジタル通信を行う「 IO-Link モード」と
従来の接点入出力の「標準I/O(SIO)モード」を
両方持つことができるため、専用の通信ケーブルが不要で、
従来の3線非シールドケーブルが使用できます。
IO-Link センサと IO-Link 非対応のセンサを混在可能
IO-Link センサと IO-Link 非対応のセンサ/アクチュエータなどを、1台の IO-Link マスタに混在して接続できます。
既存設備の一部を
IO-Link に置き換え可能
「よく不具合が発生する」
「センサ情報を取り込みたい」など
既存設備の一部だけを改善したい場合にも、
IO-Link センサと
非対応センサが混在できます。