モータ状態監視機器 K6CM振動・温度タイプ

ベアリング異常を早期に見つけたい

モータ状態監視機器 K6CM

接続例(振動・温度タイプ)

注. センサヘッドとプリアンプ間は、専用ケーブルで2.9mです。延長することはできません。
注. センサヘッドとプリアンプはセットで、出荷時に校正と検査をしています。必ず、出荷時の組み合わせでお使いください。

計測数値は 「加速度」、「速度」、
「モータ温度」、「差温」

加速度、速度、モータ温度、差温によりモータの異常を検知します。

注. 差温はセンサヘッドの温度と、プリアンプ周辺の温度差を計測しており、モータ表面温度と周囲温度の差を表します。

● 加速度

モータのベアリングに異常があると加速度の数値が上昇します。

絶対値判定
絶対値による監視は、モータの状態が不明な場合に行います。
監視対象のモータ軸経D(mm)と回転速度N(rpm)からしきい値が決まります。

  • A領域:正常
  • B領域:注意
  • C領域:異常

 
相対値判定(傾向監視)
初期測定値がA領域の場合は、その数値を元値とし、その3倍を超えたら注意、5倍を超えたら異常として判定します。

● 速度

速度はモータ軸の振動で上昇します。

絶対値判定
初期測定値を左のグラフに照らし良否のしきい値を設定します。

  • A領域:正常
  • B領域:正常
  • C領域:注意
  • D領域:異常

 
対象モータのクラスは、下表にしたがいます。

機器クラス 定義
クラスⅠ 小型機械
(代表例:出力15kW以下のモータ)
クラスⅡ 中型機械
(代表例:出力15kW ~ 75kW以下の
モータおよび300kW以下の機械)
クラスⅢ 大型機械:
高い剛性をもつ重い基礎上に
据え付けられたもの
クラスⅣ 大型機械:
柔らかい剛性をもつ基礎上に
据え付けられたもの

相対値判定(傾向監視)
初期測定値がAもしくはB領域の場合は、その数値を元値とし、その3倍を超えたら注意、5倍を超えたら異常として判定します。

監視対象のモータ情報を専用ツールに入力することで、加速度と速度の警報しきい値(絶対値判定)を自動で設定することができます。

● モータ温度

モータ温度はモータ表面の温度を測定します。モータの仕様にあわせてしきい値を決めます。

● 差温

差温はモータ表面と周囲温度との差。モータ異常による温度上昇を検知します。