商品形式毎に記載している特性グラフは、以下の条件で測定した実測データの平均値ですので特性値として保証するものではありません。
機器のクーリング検討時の参考値としてご参照ください。
以下に、風量静圧特性と測定方法について簡単に説明します。
ダンパを全閉にし、チャンバーBと大気の差圧(Ps)が最大となった点を最大静圧(Ps max.)とします。
補助ブロアを調節し、静圧(Ps)を変化させたときのチャンバーAとチャンバーBの差圧(Pd)を測定し、風量(Q)を算出します。
ダンパを全開し、静圧が0となるよう補助ブロアを調節したときのチャンバーAとチャンバーBの差圧(Pd)を測定し、算出した風量を最大風量(Q max.)とします。
〈測定条件〉
試料数 | 測定雰囲気 | 測定機器 |
5台 | 周囲温度:23±2℃ 周囲湿度:65±5% | 米国のAMCA STANDARD270~74規格 (AMCA:Air Moving Condition Association) にもとづいたマルチノズル−ダブルチャンバー方式を採用 |
ファン動作ポイント
機器に取りつけられたファンは、自らの特性曲線と機器のシステムインピーダンス曲線の交点付近で稼働します。
〈補足〉
最大風量と最大静圧は、実機取りつけ状態の動作ポイントを示すものではありませんが、ファンの性能を比較し、選択するうえで重要な代表特性です。
ファンの直列、並列運転
同一性能のファンを2台直列または並列で使用した場合の特性は、それぞれ下図のようになります。
直列運転の場合
並列運転の場合
騒音の測定方法について
JIS B 8346(送風機および圧縮機―騒音レベル測定方法)に準拠し測定しています。
R87F:吸込み口中心線上から1.5mの位置で測定
R89F:吸込面より1mの位置で測定
R87Fの場合
冷却効果について
吸込と吐出、どちらが効果的かは発熱部品の位置と個数で判断してください。
寿命について
ファンの寿命の要因は、軸受に起因します。
下図は、ファンの構造を機械的側面から簡単に表したものです。羽根は、軸受が正常であれば滑らかに回転しますが、軸受に異常が発生し摩擦が大きくなると、回転しなくなります。これがファンの寿命の定義です。
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