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コードリーダ 概要


コードリーダは、バーコード、2次元コードの読取装置で、据え置きタイプ、ハンディタイプなどがあります。ここではバーコード、2次元コードの概要を解説します。

概要参考資料

関連情報



詳細につきましては、「コードリーダライブラリ」をご覧ください。
http://www.fa.omron.co.jp/solution/sysmac/library/code_reader.html

バーコードとは

ANS(I 米国標準規格)が定義しているように、幅の異なるバー(黒い部分)とスペース(バーとバーとの間の部分)を組み合せて情報を表したものです。
バーコードは1970年代に誕生し、その後、流通/物流分野をはじめとする様々な業界やアプリケーションに採用されています。
バーコードの種類としては、POSにおける商品コードを管理するためのJAN/EANコード、CODE128をはじめ、産業分野で多く活用されているCODE39、物流用途で使用されているNW-7等があり、これらのバーコードはISO/IECにおいても国際規格化されています。
なお、バーコードでは印字品質があまり良くない場合、データを誤って読んでしまう誤読が生じることがあるため、ラベル等への印字に対しても留意しておく必要があります。

■バーコードの特長

●国際的に広く普及しているため、汎用性に優れている

国際物流、POS等になくてはならない物品識別ができます。

●高速処理が可能

高速搬送ラインにおける仕分け工程等で有効なツールとなります。

●豊富な機種バリエーション

ペン型、ハンディ型、据置型等の各種形態、あるいはCCD方式、レーザ方式、カメラ方式等の各種読み取り方式があります。

●情報が見える

バーコードの補完として、文字を同時に印刷することで、情報の目視確認が可能です。

■バーコードの主な種類と用途

種類パターン使用キャラクタ用途国際規格
JAN/EAN
数字POS商品コード用ISO/IEC15420
CODE39
数字、英字、一部記号産業分野で広く使用ISO/IEC16388
Codabar
(NW-7)
数字、
ストップコード(A~D)
記号( -,+,$,;,/,.)
血液管理、宅配便、
図書管理、
各種会員カード
ISO/IEC16390
ITF
数字、
ストップコード(A~D)
記号( -,+,$,;,/,.)
血液管理、宅配便、
図書管理、
各種会員カード
ISO/IEC15390
CODE128
ASCII 128文字全て商品コードの補助
用途
ISO/IEC15417

*上記以外にSTF、CODE93などがあります

■バーコードラベルの構造(例)

2次元コードとは

バーコードでは、多くの情報を表す際に、幅広いスペースが必要になるため、小型の部品や製品管理では使いにくくなります。
例えば、携帯電話に代表される小型製品等においては基板の高密度実装化が進み、バーコードラベルの貼付さえできなくなっています。また、バーコードでは汚れたり傷が入ると読めなくなるため、印字品質確保には配慮が必要でした。
そこで、こうした問題を解決するために縦と横方向の2次元で情報を持たせることによって、小さなスペースに高密度情報を表現可能で、かつ多少の汚れや印字品質低下が生じても読取を可能とする2次元コードが登場したわけです。2次元コードを部品や製品に直接レーザマーカ等によってダイレクトマーキングして情報管理することで、個々の確実なトレーサビリティを実現することができます。また、2次元コードに関しても、ISO/IECでの国際標準化が進んでおり、グローバルな活用が可能になりました。

■2次元コードの特長

●バーコードに比べて、情報密度が非常に高い

  • バーコードに比べ、1/10~1/100に高密度化して同じ桁数を表現できます。
  • バーコードではできなかった極小スペースへのマーキングも可能となります。

●豊富な情報量

  • 最大情報量は約7kバイト。数字なら約7,000文字まで対応が可能です。
  • 漢字にも対応可能で、ポータブルデータファイルとして利用できます。

●情報をものへ直接印字可能

  • レーザマーカなどによる、対象物へのダイレクトマーキングで「ものと情報との一体化」を実現します。

●読取り方向・角度に対する柔軟性が高い

  • 2次元CCDスキャナ採用で、360度全方向からの読み取りが可能です。
  • 2次元コードを搭載した対象物の向きに制約がないため、作業の効率化が図れます。

●誤り訂正機能により、汚れ、傷などの障害に強い

  • コードが汚れたり、破損した場合でも、読んだデータをもとのデータに復元する機能がありますが、しかし、復元できるレベルを超えると読取りができなくなります。そのため、バーコードと違って誤読はありません。
  • 誤り訂正レベルはエンコード時に設定可能で、誤り訂正レベルを最大にすれば、コードの1/2以上の破損でも復元が可能です。

■2次元コードの主な種類

種 類形 状特 長エラー訂正率/
(誤り)復元率
国際規格読み
取り機
Data Matrix
L字型の切りだし
パターンと対角の
タイミングパターン
シンボルを
小型にできる
古いバージョンとECC200
とでデータ構造異なる。
ECC200では30%の誤り
訂正率
ISO/IEC16022CCD
イメージ
リーダ
QR Code
3箇所の切りだし
シンボル
高速読み取りが
可能で、かつ
方向性に左右
されない構造
7%、15%、25%、30%
の4種類の訂正率を選択
ISO/IEC18004
MAXIコード
中心の◎シンボル
高速切りだしに
適したデータ構造
一次メッセージ25%
二次メッセージ
標準レベルSEC(15%)
拡張レベルEEC(21%)
ISO/IEC16023
PDF417
スタック式
大容量データ向き
レーザスキャナで
読み取り可能
7段階の訂正レベルを持つISO/IEC15438レーザ
スキャナ
CCD
イメージ
リーダ

■2次元コードの構造(例)


最終更新日:2024年04月22日