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安全上の要点

保護構造について

・水中で使用しないでください。
 下記の規格に対する試験条件を満足していますが、これらの試験は一定時間水中に放置した後の水の浸入を確認するものであり、水中で開閉動作を行うものではありません。
  JIS C0920:電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
  IEC 60529:Degrees of protection provided by enclosures(IP Code)
  保護等級:IP67(水深1m水中に30分放置した後の水の浸入を確認)

・水滴が常時かかる状態、および水滴が付着した状態での開閉、または急激な温度変化は呼吸作用により内部へ水分が浸入する要因となりますのでご注意ください。

・油および薬品の付着を避けてください。
 使用材料の変質、および劣化を起こすことがあります。

・シリコン系接着剤・オイル・グリスなどが存在する雰囲気でのご使用は、酸化シリコン生成による接触不良の原因となりますので避けてください。

水平操作、回転操作について

・操作速度、操作頻度、アクチュエータの押し込み量、操作体の材質および形状などがスイッチの耐久性に影響しますので、事前に実機による確認をお願いします。

使用上の注意

取りつけについて

・スイッチの取りつけ、取りはずしや配線作業、および保守点検時は、必ず電源をOFFの状態で行ってください。感電および焼損のおそれがあります。

・ポスト付きタイプの固定はポストの圧入にて行ってください。ポストの反対側にガイドを設け、抜けやガタツキがないようにしてください。

・圧入端子(フォーク形)の取付は、下図のA(本体)とB(端子)の両方を同時に押して取り付けてください。A(本体)部分のみを押すと端子が変形し、圧入端子(フォーク形)が適切に挿入されません。また、挿入時は圧入端子(フォーク形)が下向きになるようにしてください。ウレタン樹脂などで端子部をモールドし、端子部が外気と接しない状態で使用してください。はんだ付けまたはレーザー溶接法を使用した端子の接続は避けてください。腐食性ガス、高温多湿、ほこりなどにさらされる状態での取付は避けてください。

D2EW-R ご使用の前に 6

操作体の設定について

・操作体の材質は、摩擦抵抗の少ないものを選定ください。また、操作体がシールゴムに干渉しない形状としてください。押ボタン破損およびシール性劣化の要因となります。

ESDについて

・静電気は内蔵のチップ抵抗に影響するため、製品を取り扱う場合には充分な静電気対策を行ってください。また、製品のハンドリングや包装・運搬容器については十分に考慮してください。

取り扱いについて

・押ボタン部のシールゴムが破れないようスイッチの取り扱いに十分ご注意ください。

・押ボタン、ポスト、端子に下図のような荷重が加わらないように取り扱いください。
 破損、性能低下の原因となります。

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微小負荷でのご使用について

・仕様範囲内でご使用いただく場合でも、突入・サージが発生する負荷の場合は、耐久性低下の原因となりますので、必要に応じて接点保護回路を挿入してください。