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デジタル機器やEVの市場拡大で、オートフォーカスなどのカメラを制御する電子部品の市場も急速に拡大。品質はもちろん、需要の拡大で大量に生産するためのタクトタイムと不良品率の改善が重要になってきており、熟練保全員が日々改善を重ねている。一方、新規に立ち上げた海外工場での生産では保全員が十分に育っておらず、トラブル時に原因の特定や修繕に時間がかかってしまう。コロナ禍でマザー工場の熟練保全員の駐在や渡航も難しくなっている中、リモート支援により、早期復旧できるシステムが必要になってきた。
こうした課題を解決するために、S8VK-Xによるパワーサプライの状態監視システムを構築した。本来は多様な指標を見る必要があるが、まずは装置の心臓部であるパワーサプライの電圧・電流の状態監視から開始した。
タクトタイムや品質の管理はしているが、電圧や電流の変化などトラブルの原因究明のためのデータは未収集。トラブル時の復旧は担当者の経験頼みになり、人によって復旧のスピードにバラツキがある。
電圧・電流を逐一監視できるシステムを構築したことにより、データ収集により、トラブル発生にてリモートで熟練者の現場支援が可能に。また蓄積データの活用でメンテナンス計画立案も容易になった。
タッチパネルに表示することで、現場メンバーがいつでも状態の変化を監視でき、異常に気付きやすい。さらに蓄積したデータを元に、マザー工場の熟練技術者がリモートで現地メンバーを支援できるので、出張や駐在の対応を低減できる。
S8VK-XはEtherNet/IP™ 搭載で電圧・電流・交換時期など稼働状況を逐一監視できる。PLCや事務所サーバにデータを蓄積することで、トラブル発生時にも原因究明などに役立ち、早期復旧への手助けになるとともに、根本原因の分析などにも利用できる。
持続可能な製造業の未来のためにスモールスタートで始める予知保全のすすめ
気になったらトライアル。お試しください。