製造業を取り巻く
市場の変化
~カギは "IoT" と "Easy To Use"~
実際に使っているエンドユーザの趣味趣向の変化によって、市場も変化しています。
消費者の傾向と製造現場の関係
従来のユーザは、価格重視、限られた情報量で充分と言う姿勢でしたが、最近では、値段はそこそこだけど、より安全で高品質、選択肢は多い方がよく、扱えるデータが非常に大きいものへと変化しています。

スマートフォンだと・・・
例えばスマートフォンでは、従来のスマートフォンは四角いフォルムで箱のように作られて、限られた情報にしかアクセスできませんでした。それが現在では曲線のフェースを持っていたり、非常に手触りいい質感だったり、大容量のメモリを持っていたりというものに進化しています。

当然、こういった製品を作りこむためには、装置や製造現場も変化しなければなりません。従来はひとつの機械でひとつのものを製造していましたが、質感が複雑になると、加工工程が複数になり、異なる機械を複数つなげてライン化するようになります。
すると異なる種類の機械同士のつなぎが上手くいかず、これがボトルネックになって工場の生産性が落ちてしまいます。そのため、機械をうまく動かすよりも、水平方向のデータをうまくハンドリングすることが重要となるのです。
一方で、垂直方向のデータ、つまり工場全体のデータを最適化させることで生産性を向上させようとする動きもあります。これが、いわゆるIoT化の動きです。現場データをうまく上位層に送ることで、生産管理を最適化し工場の生産性の向上を目指します。
IoTでは水平方向と垂直方向のデータの動きをうまく扱うことが必要です。また、それぞれの装置についても、直感的な操作性やスキルの低い人でも使える操作画面、美しいHMIといったEasy to Use の作り込みも求められます。