ロータリーエンコーダは、回転の機械的変位量を電気信号に変換し、この信号を処理して位置、速度などを検出するセンサです。ここでは、ロータリーエンコーダの共通の注意事項を説明します。
共通の注意事項 |
各商品個別の注意事項は、各商品ごとの「正しくお使いください」をご覧ください。
プレスの安全装置またはその他の人体保護用の安全装置としてはご使用できません。
本製品は安全性にかかわらない、ワークや作業者の検出用途に使用されることを意図しております。
●取りつけ時
取りつけ手順
取りつけについて
偏心 | 偏角 | 軸方向変位 |
形E6A2-C
形E6B2-C
形E6D-C
形E6C2-C
形E6C3-C□H
形E6C3-A
ロータリエンコーダの軸受の寿命
ラジアル荷重およびスラスト荷重を加えた時の軸受けの寿命。(理論値)
形E6B2-Cの場合
形E6C2-C□の場合
形E6C3-C□Hの場合
●配線時
形E6A2-C
形E6J-A/C
形E6B2-C
形E6D-C
形E6C2-C
形E6C3-C□H
形E6C3-A
●接続時
接続について
コード延長特性について
〈形E6B2-CWZ6Cの場合〉
測定例
電源電圧: DC5V
負荷抵抗: 1kΩ(出力残電圧は負荷電流35mAにて測定)
コード: 専用コード
〈形E6C2-CWZ5Bの場合〉
測定例
電源電圧: DC12V
負荷抵抗: 5mA(出力残電圧は負荷電流35mAにて測定)
コード: 専用コード
ミスカウント防止について
信号の立ち上がり、立ち下がり近傍で静止すると、振動により誤パルスが発生し、ミスカウントすることがあります。
このようなときは、加減算カウンタを使用すれば、誤パルスを累積してカウントすることを防げます。
ラインドライバ出力時のコード延長について
〈ラインレシーバICを使用した場合〉
推奨IC:テキサス・インスツルメンツ社製
形AM26C32
〈接続について〉
ラインドライバの延長については、はんだづけ、またはコネクタによる接続が望ましく、ノイズなどのまわり込みを考慮し、端子台などによる接続は避けてください。
なお、RS-422についてはコネクタの規格がないため、選定の際はご注意ください。
●使用環境
周囲雰囲気について
0℃以下の低温時には塩化ビニルのコードは硬化し、
曲げると断線のおそれがあります。標準コード、ロボットコードともに低温下でのケーブルの屈曲は行わないでください。
●その他
エンコーダ(電圧出力)から多数のカウンタへの入力
エンコーダ1台について、複数の同一カウンタを接続したい場合カウンタの接続可能個数の算出式は次のようになります。
E :エンコーダの電源電圧
V :カウンタの入力電圧(min.値)
R1 :カウンタの入力抵抗
R2 :エンコーダの出力抵抗
グレイコード→バイナリコード変換
グレイコードをPLC(プログラマブルコントローラ)ラダープログラムにてバイナリコードに変換する方法を、720分解能の場合について説明します。
まず、下表に配線例を示します。
エンコーダ出力信号 | PLC入力信号 |
茶(20) | 00000 |
橙(21) | 00001 |
黄(22) | 00002 |
緑(23) | 00003 |
青(24) | 00004 |
紫(25) | 00005 |
灰(26) | 00006 |
白(27) | 00007 |
桃(28) | 00008 |
空(29) | 00009 |
下図のプログラムで、グレイコードをバイナリコードに変換します。
〈ラダープログラム例〉
注. 上記のラダープログラム例はPLCの機種が形CPM1Aの場合です。ご使用検討の機種でご確認ください。
*1.VinをOVに接続すると正論理バイナリコードに変換できます。
*2.インバータ
*3.エクスクルーシブオア(排他OR)