リミットスイッチは、マイクロスイッチを外力、水、油、塵埃などから保護する目的で金属ケースや樹脂ケースに組み込んだスイッチです。ここではリミットスイッチの参考資料を示します。
形状 | 分類 | 動作 まで の動き (PT) | 動作後 の動き (OT) | 動作に 必要な 力(OF) | 繰り 返し 精度 | 振動/ 衝撃 | 説明 |
![]() | ローラ・ レバー形 | 小~大 | 大 | 中 | ★★★ / ★★ | ★★★ | 回転方向へのストロークが45°~ 90°と大きく(機種毎に異なる)、 またレバーは360°任意の角度に セットができ、使いやすい。高感度 形(高精度、PT小)、広角度形(OT 大)がある。位置決めからワーク検 出まで広範囲に使用できる。 |
![]() | 可変ローラ・ レバー形 | 小~大 | 大 | 中 | ★★★ / ★★ | ★★ | ローラ・レバー形の特長を生かして ラフに操作体の検出ができるように したものでレバーの長さが変えられ る。(テレグラフィング(*4)に対 して配慮が必要です) |
![]() | 可変ロッド・ レバー形 | 大 | 大 | 中 | ★★ | ★★ | ワーク幅が広く、また形状の不均一 なときなどに便利。回転動作形の リミットスイッチのなかでは最も軽動 作である。ロッドの長さ調節、曲げ 加工も容易にできる。(テレグラフィ ング(*4)に対して配慮が必要です) |
![]() | フォーク・ レバー・ ロック形 | 大 | 中 | 中 | ★★ | ★★★ | 55°の位置まで操作すると自回転 し、90°位置でその状態を保持す る。単一ドッグによる往復動作もし くは、ローラ位置にズレを持たせた ものは、2個のドッグによる操作が できる。 |
![]() | プランジャ形 | 小 | 中 | 大 | ★★★ | ★★★ | 油圧、エアシリングなどによる操作 で、位置検出に高い精度を有する。 (プランジャには、偏荷重がかから ないよう、操作体の動きにそって 取りつける) |
![]() | ローラ・ プランジャ形 | 小 | 中 | 大 | ★★★ | ★★★ | カム、ドッグ、シリンダその他、補助 アクチュエータを装着して広範囲の 操作ができる。 位置検出に高い精度を有する。 |
![]() | ボール・ プランジャ形 | 小 | 中 | 大 | ★★ | ★★★ | プランジャ先端がスチール・ボール であるため、操作方向の制限がな い。 取りつけ面と操作の方向がずれる 場合や直交2軸の操作がある場合 に便利。 |
![]() | ベベル・ プランジャ形 | 小 | 中 | 大 | ★★★ | ★★★ | ローラ、ローラ軸などアクチュエータ の摩耗要素をのぞき、ナイフエッジ (120°)の硬化プランジャで高精度、 高耐久性化したもの。 主としてマルチ・リミットに採用、工 作機械の多段制御に使われる。 |
![]() | コイル・ スプリング形 | 中 | 大 | 小 | ★ | ★ | 軸芯方向をのぞき、360°どの方 向からも操作可能。 動作力はリミットスイッチ中最も低 く、方向や形状の不均一な場合の 検出に有効である。 動作後の動きをアクチュエータ部で 吸収するためワークのブレに対する 許容度も大きい。 |
![]() | ヒンジ・ レバー形 | 大 | 中 | 小 | ★ | ★ | 低速・低トルクのカムに用いられ、 レバーは操作体に合わせて種々の 形状がとれる。 |
![]() | ヒンジ・ ローラ・ レバー形 | 大 | 中 | 小 | ★ | ★ | ヒンジ・レバーにローラをつけたもの で、高速カムにも適する。(ただし 許容操作速度内にて) |
![]() | ローラ・ アーム形 | 中 | 中 | 中 | ★ | ★ | ローラの位置を変えることができる。 |
注. 表中の「繰り返し精度」・「振動/衝撃」の★マークは、優:★★★、良:★★、可:★を表しています。
*1. パネル取りつけタイプもあります(形D4E-□N、形SHL、形ZC-□55、形D4MC)。
*2. 水平ローラ・タイプもあります(形D4A-□N)。
*3. スチール・ワイヤ形もあります(形WL)。プラスチック・ロッド形およびワイヤ・ロッド形もあります(形D4C、形D4CC、
形HL-5000、形D4A-□N)。
*4. テレグラフィングとはアクチュエータが動作し、ドッグの通過後アクチュエータがはねかえり反対側の動作点まで移動し、誤動作
してしまう現象です。
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