高精細な画像撮影と高速画像取込みはトレードオフの関係にあります。
オムロンでは、新たなCMOS撮像素子の採用により高解像度撮像と高速画像取込みを両立しました。
超高速・オートフォーカスコードリーダ
情報更新 : 2025/07/01
高精細な画像撮影と高速画像取込みはトレードオフの関係にあります。
オムロンでは、新たなCMOS撮像素子の採用により高解像度撮像と高速画像取込みを両立しました。
VHV5-Fでは230万画素の画像を12.5msで取込み。
ライン速度を維持したまま、視野を広げてコードを読取りできます。
高速撮像とマルチコアによる並列処理機能を備えたVHV5-Fは最速4,000個/分の読取りが可能です。
従来は画像取込みとデコードをシリアル処理していたため時間がかかっていましたが、4コアでのパイプライン・並列処理により高速ラインでの連続読取りが可能となります。
画像取込みと前処理・デコードをパラレルに行うことで読取り時間を短縮します。
4つのコアで処理を分散することで、前処理・デコード時間を短縮します。
注. 記載している前処理・デコード時間は、参考イメージです。
コードの状態や設定している読取り条件によって変動します。ご使用においては事前に実機でのご確認をお願いします。
X-Modeとは、DPMのコード読取りに強みを持つオムロン独自のデコードアルゴリズムです。印字面のハレーションに起因する反射率の違い、コードのにじみやかすれ、ゆがみ、汚れなどに対して高いロバスト性を発揮し、下記の事例のコードでも初期設定のままで安定読取りできます。
稼働中にコード状態が変わっても、自動的に読取り設定を最適化します。コードの破損やゆがみ、印字不良、背景影響のある不鮮明なコードに対して、画質を向上させる適切なフィルタや最適な設定条件を自動的に適用します。手間のかかるセットアップ工数を削減し、誰にでも読取りを安定させる調整が可能となります。
注. Smart Assist機能をオンにしている場合、不鮮明なコードにはさまざまなフィルタ処理を実行するため処理時間は長くなります。読取りが簡単なコードの場合は、通常の時間で処理を実行できます。
高速オートフォーカスレンズを搭載しており、高さの異なる製品も品種ごとに焦点を合わせた読取りが可能。
長寿命な液体レンズ式オートフォーカスなので故障や交換の頻度を低減できます。
常時のオートフォーカスの場合、ワークや周囲状況によって時間がかかったりばらつくことがあります。そのような場合は、必要なタイミングで指定したエリアに対して露光時間・焦点をクイック調整できます。
学習ボタンをクリックするだけで、視野内の全コードに対して読取り領域を自動で設定し、読取りを実行します。
自動設定された読取り領域は、変更も可能です。コードの位置がばらつく場合は領域の位置を調整してください。
どのパソコン、タブレットからでも、Webブラウザにより簡単に確認可能です。
アドレスをブラウザに入力するだけで設定管理、モニタリングするツールを起動できます。設定ソフトウェアのバージョン管理や、トラブル発生時に設定ソフトウェアがインストールされたパソコンを探す必要はありません。
読取り画像、統計情報などが表示できるダッシュボードをご用意しています。
表示項目は削除・追加が可能で3個の表示レイアウトを個別に作成しておくことができます。
WebLinkインターフェースを活用することで、複数のコードリーダの状態を1台のデバイスで監視できます。
各設置場所へ確認に行く手間も削減できます。
読取り時間の変動を最小化する設定を自動選択できる機能です。コード品質が最も良くなる前処理フィルタや設定条件を適用し、読取り時間の変動を最小化し、読取り時間を短縮できます。
1視野内でのコード位置のばらつきにより、コードの映り方が変わる際に効果的な機能です。位置のばらつきがあっても、読取り可能となる設定ができます。
読取り処理の実行中にVHV5-Fで発生するイベントと処理のタイミングを表示します。CPUマルチコア処理の見える化が可能で、立上げ調整時の高速化判断の指標にもできます。
コード品質やデコード時の読取りやすさを数値化した指標です。
セットアップ時の照明選択や運用時の予兆保全に役立ちます。
安定した運用のために、70以上となる条件を推奨します。
トラブルを未然に防ぐ、印字品質評価機能を搭載。最大1200個/分のインラインでも使用可能です。
ISO/IEC 15416
ISO/IEC 15415
ISO/IEC 29158
例:紙ラベル用ISO15416の検査項目
注. ISO/IEC 15415、ISO/IEC 29158の検査項目については、「コード検証機技術解説書(カタログ番号:SDGR-312)」をご覧ください。
ワークからの直接反射を避けるために、部品の表面に対し15°の角度でコードリーダの取り付けを推奨します。
偏光板・拡散板を本体前面に取り付けることで、コードを鮮明にする効果があります。
光の反射が大きいコードに対して、直接反射の影響を取り除く効果があります。
光の反射、特に地模様のあるコードに対して、照明の明るさを均一にする効果があります。
VHV5-Fの保護構造はIP69Kです。これは、ほこりや水分からの保護に関する最高位のIPデバイスレーティングであり、過酷さを極める産業環境でも設置を可能にしています。
情報更新 : 2025/07/01