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S8V-CP

DC電子式サーキットプロテクタ(DC24V 4分岐出力/8分岐出力タイプ)

S8V-CP

DC回路の安全設計を簡単に実現 短絡・過電流発生時の確実な保護が可能 マルチチャンネルで省スペースを実現 分岐出力の順次起動で起動時トラブル回避

※ Web特別価格提供品

S8V-CP DC電子式サーキットプロテクタ

DC24V機器の短絡・過電流時の確実な保護を実現します。

警告表示の意味

S8V-CP ご使用の前に 1

図記号の意味

S8V-CP ご使用の前に 2
S8V-CP ご使用の前に 3

安全上の要点

使用環境および保管環境

・周囲温度-25~+85℃、相対湿度5~96%で保管してください。

・内部部品の劣化・破損が稀に起こる恐れがありますので、ディレーティング曲線の範囲を超える状態では使用しないでください。

・相対湿度が5~96%の場所で使用してください。

・直射日光の当たる場所では使用しないでください。

・製品内に液体や異物、腐食性ガスが入る可能性のある場所では使用しないでください。

・製品を誤って落下させた場合、製品内部が破損している恐れがあるため、使用しないでください。

・軽度の感電、発火、機器の故障が稀に起こる恐れがあります。分解、改造、修理をしたり、内部を触らないでください。

設置環境

・振動・衝撃の激しい場所では使用しないでください。特にコンタクタなどの振動源となる部品や装置から離して設置してください。また、エンドプレート(形PFP-M)を本体の両端に取り付けてください。

・強い高周波ノイズやサージを発生する機器からは離して取り付けてください。

取り付け方法

・取り付けにあたっては、機器の長期信頼性を向上させるために、放熱に十分留意してください。
icon_01製品本体周辺に空気が対流するよう十分留意いただき、ディレーティング曲線内(「定格/性能」の「ディレーティング曲線」を参照してください)でご使用ください。

・放熱性の悪化により、稀に内部部品が劣化・破損する恐れがあります。製品本体のねじを緩めないでください。

・取り付け方法は以下の図に従ってください。

S8V-CP ご使用の前に 7

・左右間隔15mm未満でご使用可能な組み合わせは同一形式のみです。

配線

・配線時の取り付けが浅いと、稀に発火による物的損害が起こる恐れがあります。配線する際は、配線材を確実に奥まで差し込んでください。

・軽度の発火が万一の場合起こる恐れがありますので、入出力端子など誤配線のないようにご注意ください。

・配線挿入時またはリリースホールへのマイナスドライバ挿入時に40N以上の力で端子台を押さえつけないでください。

・リリースホールには配線しないでください。

・リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、マイナスドライバを傾けたり、ねじったりしないでください。端子台が破損する恐れがあります。

・リリースホールにマイナスドライバを押し込むときは斜めにして入れてください。まっすぐに入れた場合は端子台が破損する恐れがあります。

・リリースホールに押し込んだマイナスドライバを落下させないようにご注意ください。

・電線は無理に曲げたり、引っぱったりしないでください。断線する恐れがあります。

・端子(挿入)穴1つに複数の電線を挿入しないでください。

・電線の先端を予備はんだしないでください。正しい接続ができなくなります。

・振動・衝撃のかかる可能性のある場合は、フェルール端子付き電線、より線をご使用ください。

・通電前には、加工時に覆ったシートなどを必ず取り外して放熱に支障がないことをご確認ください。

・配線材の発煙・発火を防ぐために、電線の定格をご確認の上、下表の線材をご使用ください。

推奨電線

S8V-CP ご使用の前に 10

・線材は銅製で、より線か単線をご使用ください。

・電源入力端子には単線を使用しないでください。

・UL認証温度が、75℃以上の線材をご使用ください。

・本製品は入力側にて渡り線による配線が可能です。

・渡り線による配線をN台にて使用するときは、電源入力端子には単体使用時のN倍の電流が流れることがありますので、それを考慮して線材の選定をしてください。

・電源入力端子に流れる電流は、1極当たり35Aを超えないようにしてください。

・電源入力端子の2極を入力側に使用する場合、バランスよく電流が流れるように、電線の長さ、太さを同じにしてください。

被覆剥きしろ

全端子台共通

S8V-CP ご使用の前に 12

電源入力端子台

S8V-CP ご使用の前に 13

入力電圧について

・形S8V-CP0424S本体は異常電圧遮断機能を持っており、DC28.8V以上の入力電圧が印加されると、全分岐出力を遮断します。しかしあらゆる場合の高電圧から負荷および内部が保護できるものではありません。入力電圧は定格範囲内でご使用ください。

・形S8V-CP0424S本体は逆ピーク起電力が発生するような負荷に対しては異常電圧遮断が動作する場合があります。

・形S8V-CPはDC入力機器です。電源入力端子にAC電源を接続しないでください。

入力側に接続する電源の選定について

・入力側に接続する電源ユニットの過電流保護特性によっては電圧低下を招き、形S8V-CPが起動できなかったり遮断したりすることがあります。

・電源ユニットの2 次側電圧の立ち上り/ 立ち下りが遅い場合は、その過電流保護特性によって形S8V-CPが起動できなかったり、電圧低下を招き遮断したりすることがあります。

遮断性能について

・異常電流遮断した場合は、必ずその原因を取り除いた後に、リセットするようにしてください。

・定電力動作するような負荷を使用する場合、電源OFF時に遮断することがあります。

・万一の場合、内部部品の劣化・破損が考えられますので、遮断とリセットを必要以上に繰り返さないでください。
icon_01・遮断性能は使用周囲温度によって保証されています。ディレーティング曲線内(「定格/性能」の「●ディレーティング曲線」を参照してください)で使用ください。

・万一の場合、内部部品の劣化・破損が考えられますので、負荷側の突入電流、過負荷状態が頻繁に発生するアプリケーションに使用しないでください。

耐電圧試験

・全端子に一括で印加できるように、必ず端子間を短絡してください。

・電源入力端子-分岐出力端子間は非絶縁です。耐電圧などの絶縁評価を入出力間にて実施しないでください。

形S8V-CPの接続について

下記のような複数台の接続が可能です。

S8V-CP ご使用の前に 18

形S8V-CPの出力側に形S8V-CPをつなぐような直列の接続はできません。

S8V-CP ご使用の前に 19

別の分岐出力との並列接続はしないでください。また、別の形S8V-CPの出力側同士の並列接続もしないでください。

S8V-CP ご使用の前に 20

定格出力電流切換スイッチについて

定格出力電流切換スイッチの破損が万一の場合起こる恐れがありますので、必要以上に強い力を加えないでください。

使用上の注意

バックアップ機器との接続について

弊社の形S8Tシリーズのようなバックアップ機器を使用する場合は以下の点に注意してください。

・形S8V-CP の出力側でバックアップ機器を接続した場合、内部回路を通して他分岐出力へバックアップすると同時に、内部損失による劣化・破損が考えられます。バックアップの機器と併用する場合は、必ず電源入力側に接続ください。

・形S8V-CP の入力側でバックアップ機器を接続した場合、内部の消費電力によりバックアップ時間が通常より短くなります。バックアップをする場合は必ずバックアップ時間を確認ください。

DINレール取り付け

S8V-CP0424/S8V-CP0424S

DINレールに取り付ける場合は、レールストッパがカチッと音がするまで下げ、(A)部をレールの一端にひっかけ(B)方向に押し込んでレールストッパを上げてロックしてください。

S8V-CP0824

DINレールに取り付ける場合は、(A)部をレールの一端にひっかけ(B)方向に押し込んでください。

S8V-CP ご使用の前に 26

取り外す場合は、(C)部にマイナスドライバを差し込み、引き外してください。

S8V-CP ご使用の前に 27

プッシュインPlus端子台への接続

端子台の各部の名称

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圧着棒端子(以降フェルール端子)付き電線、単線の接続方法

端子台に接続するときは、単線またはフェルール端子の先端が端子台に突き当たるまでまっすぐ挿入してください。

S8V-CP ご使用の前に 30

・細い単線で接続しにくい場合は、より線の接続方法同様にマイナスドライバを使用してください。

より線の接続方法

端子台に接続するときは、以下の手順により行ってください。

(1)マイナスドライバを斜めにし、リリースホールに押し込んでください。
押し込み角度は、10~15°が適切です。マイナスドライバを正しく押し込むと、リリースホール内のバネの反発を感じます。

(2)リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、電線の先端が端子台に突き当たるまでまっすぐ挿入してください。その際、撚り線の素線がばらけないように撚った状態で挿入してください。

(3)マイナスドライバをリリースホールから抜いてください。

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接続確認

・挿入後、軽く引っ張って電線が抜けないこと(端子台に固定されていること)を確認してください。

・推奨フェルール端子を使用し、端子台に挿入後、導体部の一部が見える場合もありますが、製品の絶縁距離は満足しています。

プッシュインPlus端子台からの取り外し

電線を端子台から取り外すときは、以下の手順により行ってください。
取り外し方法は、より線/単線/フェルール端子とも同じです。

(1)マイナスドライバを斜めにし、リリースホールに押し込んでください。

(2)リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、電線を端子(挿入)穴から抜いてください。

(3)マイナスドライバをリリースホールから抜いてください。

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推奨フェルール端子・工具

推奨フェルール端子

全端子台共通

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注1. 電線被覆外径は推奨フェルール端子の絶縁スリーブ内径より小さいことを確認してください。
 2. フェルール端子の加工寸法は、以下の形状に従っていることを確認してください。

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電源入力端子台

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注1. 電線被覆外径は推奨フェルール端子の絶縁スリーブ内径より小さいことを確認してください。
 2. フェルール端子の加工寸法は、以下の形状に従っていることを確認してください。

S8V-CP ご使用の前に 39

推奨マイナスドライバ

電線の接続と取り外しには、マイナスドライバを使用します。
マイナスドライバは、下表のものを使用してください。
下表は2018年12月時点でのメーカと形式です。

S8V-CP ご使用の前に 40

*SZF 0-0,4×2,5(フエニックス・コンタクト製)は、オムロンの専用購入形式(形XW4Z-00B)より手配可能です。

予防保全のための推奨交換時期と定期的な交換のお奨め

予防保全のための推奨交換時期は商品の使用設置環境等に大きく影響されますが、推奨交換時期は7年~10年(*)を目安にしてください。お客様での製品寿命を超えてのご使用による故障や事故などを防止するためにも、推奨交換時期内での早めの交換をお奨めいたします。ただし、推奨交換時期はあくまでご参考情報であり、製品の寿命を保証するものではありません。

商品には多くの電子部品が搭載されており、これらの部品全てが正常に動作することにより、本来の機能・性能を発揮することができます。しかし、アルミ電解コンデンサは稼動時の周囲温度の影響が大きく、周囲温度が10℃上昇すると寿命が1/2に短くなります(アレニウスの法則)。電解コンデンサが容量低下の寿命になると、製品の故障や事故につながる恐れがあります。そのため、一定期間を経過する毎に商品の交換を実施いただき、装置の故障や事故を出来る限り未然に防止するようお奨めします。

*定格入力電圧、負荷率50%以下、周囲温度40℃以下の場合です。
 なお、当機種では上記の条件で期待寿命が10年以上となるように設計しています。