第9回 OPC UAの
新たな取組

グローバルサプライチェーンに
おける安全なデータ活用に
OPC UA技術で貢献する
トライアルを実施

情報の流通が企業の枠を超えてサプライチェーンに拡大しようとしています。製造の効率化に加え、カーボンニュートラル・資源循環など持続可能な社会を実現することが動機となっています。
そのために、デジタルデータを企業間で安全に流通させる仕組みが求められています。

この社会ニーズの実現に向けて、オムロンは、NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)が主導し、2021年10月開始の欧州統合データ基盤プロジェクト「GAIA-X」の相互接続トライアルに参画しました。そして、OPC UAを標準搭載したコントローラを用いた実験を開始しました。

「GAIA-X」とは、2019年10月にドイツ政府・フランス政府が発表した、セキュリティとデータ主権を保護しつつ、データ流通を支援するためのインフラ構想です。欧州の企業や行政、機関、市民の権利を守るためのデータ保護や透明性、信頼性の担保、相互運用性のあるデータ流通プラットフォームの社会実装を目指すものです。

「GAIA-X」に準拠し、国や業界における慣習や法律の違いなどを超え、安全かつ円滑に情報流通を実現するためには、国際標準の技術を用いることが必要不可欠です。オムロンは、OPC UAなど国際標準技術に対応したコントローラを用い、NTT Comが商用化を図るデータ連携プラットフォームと「GAIA-X」との接続を行います。具体的には、オムロンのOPC UAを標準搭載したNXシリーズコントローラと、NTT Comが開発したIDS(GAIA-Xで採用される技術標準)を用いて構築したテストベッドを接続し、国や企業の枠を超えたデータモデルの標準化や国際データ連携プラットフォームの実用性を検証しました。

トライアルの概要

■実施期間

  • 2021年10月~2022年3月

■実験場所

  • Step1:日本
  • Step2:日本―オランダを想定

■実験内容

  • Step1:オムロンのコントローラとNTT ComのプラットフォームプロトをOPC UAで相互接続
  • Step2:オムロンのコントローラをNTT Comのプラットフォームプロトを介して、オランダの共有データスペースに接続
トライアルの概要
トライアルの概要
トライアルの概要

オムロンはこれまで、独自のオートメーション技術を世界中の製造現場に提供してきました。その技術を、加速するデジタル化に対応するように更に進化させ、「設計・生産・保守までの情報連携によるエンジニアリングチェーンの革新の実現」「製造業におけるサプライチェーン革新の実現」「カーボンニュートラル・SDGsの達成」に貢献していきます。