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警告表示の意味

H5CC ご使用の前に 2

図記号の意味

H5CC ご使用の前に 3
H5CC ご使用の前に 4

安全上の要点

・パネルへの取りつけの際は2ヵ所のねじを交互にバランスを取りながらしっかり締めてください。バランスがとれていない場合、パネルの内部に水が浸入する可能性があります。

H5CC ご使用の前に 5

・保管は、記載された定格範囲内としてください。また、-10℃以下で保存後、使用する場合は、常温に3時間以上放置してから通電してください。

・密着取りつけをすると内部部品の寿命が短くなる恐れがあります。

・使用周囲温度や使用周囲湿度については、記載された定格範囲内でご使用ください。

・下記環境下での使用は避けてください。

 ・温度変化の激しいところ

 ・被油のあるところ

 ・湿度が高く結露が生じる恐れのあるところ

 ・氷結の恐れのあるところ

 ・振動、衝撃の影響が大きいところ

 ・薬品がかかる恐れのあるところ

 ・水がかかるところ

 ・虫や小動物がいるところ

・粉塵の多い場所、腐食ガスの発生する場所、直射日光の当たる場所での使用は避けてください。

・多量の静電気が発生する環境(成形材料、粉、流体材料をパイプ搬送する場合など)でご使用の場合は静電気発生源を製品本体より離してください。

・定格以外の電圧を印加しますと、内部素子が破壊する恐れがあります。

・端子の極性は、誤配線のないようにしてください。

・ノイズ発生源、ノイズがのった強電線から入力信号源の機器、入力信号線の配線、および製品本体を離してください。

・圧着端子を使用する場合は1つの端子に2個までとしてください。

・配線は1端子あたり2本までは締め付けられますが、その場合、2本は同じ線種で使用してください。

・配線に使用する適用電線は記載された適切なものを使用してください。

適用電線 AWG18~22 単線またはより線(線材:銅)電線被覆剥きしろ:5~6mm <推奨値>

・作業者がすぐ電源をOFFできるよう、スイッチまたはサーキットブレーカを設置し、適切に表示してください。

・形H5CC-A11F以外で無電圧入力(NPN入力)を使用される場合、入力端子より約14Vが出力されます。ダイオードの入ったセンサを使用してください。

H5CC ご使用の前に 6

・電源電圧は0.1秒以内に定格電圧に達するようにスイッチ、リレーなどの接点を介して一気に印加してください。徐々に電圧を印加しますと、電源リセットしなかったり出力の誤動作が発生することがあります。

・電源遮断時はスイッチ、リレーなどの接点を介して一気に行ってください。徐々に電圧を低下させますと、出力の誤動作やメモリ異常が発生することがあります。

形H5CC-A□/-L□の場合:

・“常時読込方式”を採用しており、計時中に次のような設定値変更をしますと出力がONしますのでご注意ください。
  “入力モード:UP”の場合、“計時値≧設定値”
  “入力モード:DOWN”の場合、“経過時間≧設定値”(計時値=0となります)
 DOWNモードの場合、設定値を変更した量は計時値に加算/減算されます。
 設定値=0での動作は出力モードによって異なります。動作チャートの項をご覧ください。

形H5CC-AWSDの場合:

・“常時読込方式”を採用しており、計時中に次のような設定値変更をしますと出力がONしますのでご注意ください。

①予報値設定の場合

計時値≧設定値となるように変更をすると出力2(制御出力)がONします。また、計時値≧予報値(予報値=設定値-予報設定値)となるように変更をすると出力1(予報出力)がONします。

②絶対値設定の場合

計時値≧設定値2となるように変更をすると出力2(制御出力2)がONします。また、計時値≧設定値1となるように変更すると出力1(制御出力1)がONします。設定値=0の場合、シグナル入力された時点で出力がONします。リセット操作により出力がOFFします。動作チャートの項をご覧ください。

・本体の外装は有機溶剤(シンナー・ベンジンなど)強アルカリ性、強酸物質に侵されますので使用しないでください。

・表示(バックライトLED、LCD)が正常に動作していることをご確認ください。ご使用環境によっては、LED、LCD、樹脂部品の劣化を早め、表示不良になることがありますので、定期的な点検および交換をお願いします。

・防水パッキンはご使用環境によっては、劣化・収縮および硬化するため定期的な点検および交換をお願いします。

使用上の注意

・取り扱いは本書をよく理解してからおこなってください。

・電源投入時に短時間ですが突入電流が流れ(約14A)、電源の容量によっては起動しないことがありますので、充分な容量の電源を使用してください。

・電源電圧および負荷は、仕様、定格の範囲内で使用してください。

・電源のON/OFF に対して、下記の期間は信号の受付が可、不可または不定となりますのでご注意ください。タイマの周辺機器(センサ等)の立ち上がり時間を考慮して、電源ONから200~250ms経過後にタイマ動作を開始します。このため電源スタートをさせる場合、249ms以下の設定では出力がONするまでの時間が200~250msの範囲内で一定の値となりますのでご注意ください。また、計時値表示は250msよりスタートします(250ms以上の設定では通常動作します。)。249ms以下の設定が必要な場合はシグナルスタートでお使いください。

・形H5CC-A□/L8□の場合、電源OFFから5~505ms経過後、形H5CC-A11Fは電源OFFから5~105ms経過後、形H5CC-AU□は電源OFFから5~1005ms経過後は入力を受け付けませんのでご注意ください。

H5CC ご使用の前に 10

・電源ON/OFF時の突入電流によって電源回路上の接点の劣化が考えられますので、定格14A以上の機器での開閉をおすすめします。

・各種設定値は、計測対象に合わせて正しく設定してください。設定内容と計測対象の内容が異なる場合には、意図しない動作により装置の破損や事故の原因になります。

・高温中に長時間、出力電流を流した状態で放置されますと、内部部品(電解コンデンサ等)の劣化を早める恐れがありますので避けてください。発熱体との密着取りつけはしないでください。

・不揮発性メモリにより停電記憶を行っています。不揮発性メモリの書き換え寿命は10万回です。不揮発性メモリは電源OFF時および機能設定モード/機種選択モードから運転モードに移行する時に書き換えます。

・本製品を廃棄する場合は、各地方自治体の産業廃棄物処理方法に従って処理してください。

・製品を誤って落下させた場合、製品内部が破損している恐れがあるため、使用しないでください。

・機器を使用する前には必ず配線の確認をおこなったうえで、電源を投入してください。

・受信電波障害を受ける恐れがあります。電波受信機を近くで使用しないでください。

・本体に荷重のかからないように設置してください。

・形H5CCシリーズのAC/DC24-240V電源タイプは電源端子と信号入力端子間が絶縁されていない電源トランスレス方式となっています。配線によっては回り込みで、稀に内部部品の焼損(破壊)の恐れがあります。ご使用前に配線を十分ご確認ください。

・使用しない端子には何も接続しないでください。

・電源ラインにインダクタンス成分の大きいトランスなどがありますと、そのインダクタンスから逆起電圧が発生します。この場合、電源ラインにCRフィルタを挿入することで、逆起電圧を軽減させることができます。

・波形が歪んでいる回路では使用しないでください。歪み波形の影響により誤差が大きくなります。

・外部供給電源の容量は12V 100mAです。

 ただし形H5CC-AUDの外部供給電源をご使用の場合、供給する電源電圧に応じて下図のように負荷を軽減してください。(DC電圧供給時のみ)

H5CC ご使用の前に 11

EN/IEC規格対応について

H5CC ご使用の前に 12

・EMCに適合するための、ケーブル選定・その他の条件については、本取扱説明書の記載内容を参照してください。

・この商品は「class A」(工業環境商品)です。住宅環境でご利用されると、電波妨害の原因となる可能性があります。その場合には電波妨害に対する適切な対策が必要となります。

・電源-入力端子間は基礎絶縁です(形H5CC-A11Fは電源-入力端子間は非絶縁です。)。電源-出力、入力-出力端子間は基礎絶縁です。

・二重絶縁または強化絶縁が必要な場合、空間距離や固体絶縁などにより最高使用電圧に適した、IEC60664にて定義されている二重絶縁または強化絶縁を施してください。

・入力・出力端子は露出した充電部を持たない装置に接続してください。

無償保証期間と無償保証範囲

〔無償保証期間〕

納入品の保証期間は、ご購入後またはご指定の場所に納入後3年といたします。

〔無償保証範囲〕

次の範囲を使用条件とします。

1. 平均使用温度(本体周囲温度):45℃以下

2. 取りつけ方法:単体取りつけ

上記保証期間中に当社側の責により故障を生じた場合は、その商品の故障部分の交換または修理を、その商品のご購入あるいは納品場所において無償で行わさせていただきます。
ただし、次に該当する場合は、この保証の対象範囲から除外させていただきます。

(1)本カタログまたは別途取り交わした仕様書などにて確認された以外の、不適当な条件・環境・取り扱い並びに使用による場合。

(2)故障の原因が納入品以外の事由による場合。

(3)当社以外による分解・改造または修理による場合。

(4)商品本来の使い方以外の使用による場合。

(5)当社出荷当時の科学・技術の水準では予見できなかった事由による場合。

(6)その他、天災、災害など当社側の責ではない原因による場合。

   なお、ここでいう保証は、納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障により誘発される損害はご容赦いただきます。