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共通の注意事項は、「パワーサプライ共通の注意事項」をご覧ください。

注意

【設置・環境】

S8T-DCBU-02 ご使用の前に 4

軽度の発火が稀に起こる恐れがあります。また、ねじが緩み配線がはずれるとバックアップ動作しません。
端子ねじは緩まないように締めつけトルクを1.08N・mとしてください。

S8T-DCBU-02 ご使用の前に 5

軽度の感電が稀に起こる恐れがあります。連結しないバスラインコネクタ挿入部のコネクタカバーは取りはずさないでください。

S8T-DCBU-02 ご使用の前に 6

軽度の感電が稀に起こる恐れがあります。また、連結がはずれるとバックアップ動作しません。振動などにより連結がはずれることを防ぐために基本ブロックと瞬停対策ブロックを連結する時は、スライダおよびレールストッパを完全にロックしてください。

S8T-DCBU-02 ご使用の前に 7

内部素子の劣化・破損が稀に起こる恐れがあります。
また、十分なバックアップ動作ができなくなる場合があります。負荷側の突入電流、過負荷状態が頻繁に発生するアプリケーションでの使用は避けてください。

S8T-DCBU-02 ご使用の前に 8

製品の破損が稀に起こる恐れがあります。取りつけ加工中に切粉が製品内に入らないようにしてください。

【使用】

S8T-DCBU-02 ご使用の前に 10

軽度の火傷が稀に起こる恐れがあります。通電中や電源を切った直後は高温になっていますので本体に触らないでください。

S8T-DCBU-02 ご使用の前に 11

軽度の感電が稀に起こる恐れがあります。通電中は瞬停対策ブロックの増設・分離をしないでください。

【保守】

S8T-DCBU-02 ご使用の前に 13

軽度の感電が稀に起こる恐れがあります。分解したり内部に触ったりしないでください。

安全上の要点

以下に示す項目は、安全を確保するために必ず守ってください。

設置・接続するパワーサプライの選定について

・以下に示す指定のパワーサプライ以外は接続しないでください。
 指定のパワーサプライ(SELV電源):形S8TSシリーズ、形S8VSシリーズ
 ただし、出力電圧は24V、出力容量は9.6W以上に限定されます。

・接続するパワーサプライを選定する際には、形S8T-DCBU-02の動作電流、電力を十分に考慮したものをご使用ください。

取りつけ方法

・放熱性悪化により内部素子の劣化・破壊が稀に起こる恐れがあります。指定以外の取りつけ条件で使用しないでください。

・取りつけに際しては、機器の長期信頼性を向上させるために十分に放熱してください。

・自然対流方式ですので、電源ユニット周囲の大気が対流するように取りつけてください。

S8T-DCBU-02 ご使用の前に 17

*1. 空気の対流
*2. 75mm以上
*3. 75mm以上
*4. 20mm以上

設置・配線

・軽度の感電や誤動作が万一の場合起こる恐れがあります。アースは完全に接続してください。

・軽度の発火が万一の場合起こる恐れがあります。各端子の誤配線がないことを確認してください。

・端子締めつけ時に100N 以上の力で端子台を押さえつけないでください。

・異物による端子間のショートを避けるため端子カバーを閉じてご使用ください。

・通電前には加工時に覆ったシートを必ず取りはずして放熱に支障がないことを確認ください。

・負荷の異常による配線材の発煙・発火を防ぐために下表の線材をご使用ください。また、線径が細い場合配線材の電圧降下により十分なバックアップ動作ができなくなる場合があります。

入出力端子

負荷電流 形S8T-DCBU-02接続台数 推奨使用線径
~2.5A 1 AWG14~20(断面積0.517~2.081mm2
~5.0A 2 AWG14~18(断面積0.823~2.081mm2
~7.5A 3 AWG14~16(断面積1.309~2.081mm2
~10A 4 AWG14(断面積2.081mm2

信号出力端子: AWG16~22(断面積0.326~1.309mm2
         (電線被覆剥きしろ11mm)

設置環境

・振動・衝撃の激しい場所では使用しないでください。特にコンタクタなどの装置は振動源になりますので、周囲から極力離して設置してください。また、エンドプレート(形PFP-M)を本体の両端に取りつけてください。

・強い高周波ノイズを発生する機器からは離して取りつけてください。

使用環境および保管環境

・周囲温度-25~+65℃、相対湿度25~90%で保管してください。

・内部素子の劣化・破損が稀に起こる恐れがあります。
 ディレーティング範囲を超える状態(ディレーティング曲線(データシートを参照ください)の網掛け部分)では使用しないでください。

・相対温度25~85%の場所で使用してください。

・直射日光の当たる場所では使用しないでください。

・製品内に液体や異物、腐食性ガスが入る可能性がある場所では使用しないでください。

ご使用について

・形S8T-DCBU-02 への機器の接続が終わったら、バックアップが正常に動作するか実機での確認を実施してください。

・ご使用になる負荷電流を実機にて測定したうえで、バックアップ時間は十分に余裕があることを確認してください。

・READY表示・出力が正常に動作していることを確認してください。READY表示・出力が動作していない場合は十分なバックアップ動作をしないことがあります。

・瞬時停電・瞬時電圧低下だけでなく、接続しているパワーサプライの交流入力をOFFした時もバックアップ動作します。
 特に軽負荷時はバックアップ時間が長くなります。接続している機器が正常に停止していることを確認ください。

定期点検・定期交換について

有寿命部品である電解コンデンサが内蔵されていますので定期点検・定期交換を実施してください。時間の経過とともにこの電解コンデンサに特性劣化が起こり、十分な性能を発揮できなくなる恐れがあります。
定期交換の目安は以下を参考にしてください。

周囲温度環境 交換の目安
スペーサ取りつけ 形S8TSと連結
30℃以下 15年 15年
40℃ 12年 8.5年
50℃ 6年 5.5年*
60℃ 3年 ――

*ディレーティング曲線より形S8TSの負荷率は60%に制限されます。

バッテリ充電について

負荷にバッテリを接続される場合は、過電流制限回路及び過電圧保護回路を取りつけてください。

バスラインコネクタの取り扱い

・バスラインコネクタに落下など強い衝撃を加えないでください。

・バスラインコネクタの挿抜は20回以下としてください。また、バスラインコネクタの端子には触れないでください。接触不良により電気的性能が悪化する場合があります。

故障とお考えになる前に

形S8T-DCBU-02が正常に動作しない場合、下記の要因が考えられます。該当項目についてお確かめください。

どこで 現象 内容 処置
設置時 形S8TS-06024 □と形S8T-DCBU-02 が連結できない。 バスラインコネクタには形S8TSの12V、5V仕様と誤接続防止のためセレクタを設けています。このため仕様が合っていない場合はうまく連結できません。 バスラインコネクタ(形S8T-BUS03)のセレクタを24Vに設定してください。
カタログの「●形S8T-BUS03について」を参照ください。
動作確認時カタログの「●動作確認・定期点検方法」を参照ください。 動作確認手順2 で連結している形S8TS-06024□が動作しない。 形S8T-DCBU-02を接続するバスラインコネクタ(形S8T-BUS03)はACラインは接続されません。形S8TS-06024□の間に形S8T-DCBU-02を連結していることが考えられます。 形S8T-DCBU-02は連結ブロックの右端、もしくは左端に接続してください。
カタログの「●取りつけについて」を参照ください。
動作確認手順2で形S8T-DCBU-02のREADY表示灯が点灯しない。
(形S8TSと連結時)
形S8T-DCBU-02は形S8TSとの連結時、バスラインコネクタ(形S8T-BUS03)により電源が供給されるためバスラインコネクタが接続されていないことが考えられます。 バスラインコネクタ(形S8T-BUS03)で形S8TS-06024□と連結してください。
カタログの「■商品の基本構成」を参照ください。
DCラインが接続されないバスラインコネクタ(形S8T-BUS02)が接続されていることが考えられます。 バスラインコネクタ(形S8T-BUS03)で形S8TS-06024□と連結してください。
カタログの「■商品の基本構成」を参照ください。
動作確認手順2で形S8T-DCBU-02のREADY表示灯が点灯しない。 電源投入後、内部コンデンサが完全に充電されるまで最大60 秒かかりますので電源投入直後はREADY表示灯は点灯しません。 電源投入より60 秒経過後READY表示灯が点灯していることを確認ください。
カタログの「●READY機能」を参照ください。
形S8T-DCBU-02の入出力端子の+と−を逆に接続していたり、他の端子(NC)に電源を接続していることが考えられます。 正しく配線されているかご確認ください。万が一、+と−を間違えて逆接続していた場合にも形S8TDCBU-02は内部回路を保護しますので正規の配線にして電源を再投入してください。
カタログの「●逆接続防止機能」を参照ください。
形S8T-DCBU-02 に入力している電圧が約23V以下になっていることが考えられます。 形S8T-DCBU-02 の入出力端子部にて電圧を確認し、DC24V以上印加されるように接続しているパワーサプライの出力電圧調整トリマにて調整してください。
カタログの「●入力電圧について」を参照ください。
接続しているパワーサプライの過電流保護が動作することで約23V 以下に電圧垂下していることが考えられます。 形S8T-DCBU-02で電流を消費(0.4A)するため、接続しているパワーサプライの定格電流値を負荷に流すことができません。接続するパワーサプライの容量を大きくしてください。
カタログの「●パワーサプライの選定方法」を参照ください。
動作確認時カタログの「●動作確認・定期点検方法」を参照ください。 動作確認手順4 で想定している瞬時停電時間バックアップ動作ができない。 接続しているパワーサプライの瞬時停電復帰からの再起動時間が長いことが考えられます。 瞬時停電時間とそれを補償するために必要なバックアップ時間は異なります。再起動時間の短いパワーサプライに変更するか、バックアップ時間を伸ばすため形S8T-DCBU-02を並列接続させてください。
カタログの「●パワーサプライの選定方法」を参照ください。
バックアップ動作時の電圧が高いため、バックアップ動作時の消費電力が増えていることが考えられます。 形S8T-DCBU-02は入力電圧を検出して、バックアップ動作時の出力電圧を自動的に調整します。バックアップ時間を伸ばすために形S8T-DCBU-02を並列接続させてください。
カタログの「●並列接続運転」を参照ください。
バックアップ動作時の出力電流がご想定より大きくなっていることが考えられます。 バックアップ時間を伸ばすために形S8T-DCBU-02を並列接続させてください。
カタログの「●並列接続運転」を参照ください。
動作確認手順4 でバックアップ動作時の出力電圧が低い。 接続しているパワーサプライの過電流保護の動作などの影響で形S8T-DCBU-02に入力している電圧が24V 以下になっていることが考えられます。 形S8T-DCBU-02で電流を消費(0.4A)するため、接続しているパワーサプライの定格電流値を負荷に流すことができません。接続するパワーサプライの容量を大きくしてください。
カタログの「●パワーサプライの選定方法」を参照ください。
負荷への配線が長い、または細いため、配線材にて電圧降下が発生していることが考えられます。 できるだけ太い配線材を用いて、最短で接続してください。また、バックアップ時の出力電圧は入力されていた電圧より最大2V低くなりますのでご注意ください。
カタログの「●配線方法について」を参照ください。
形S8T-DCBU-02の過電流保護が動作していることが考えられます。 負荷容量については余裕をもった使い方をしてください。また、バックアップ時の出力電流を増やすため形S8T-DCBU-02を並列接続させてください。
カタログの「●並列接続運転」を参照ください。
動作確認手順4でBACKUP表示灯が点灯しない。 接続しているパワーサプライの出力保持時間で瞬時停電を補償できていると推測されます。 接続されているパワーサプライの交流入力の電断時間をタイマなどで長くして、BACKUP表示灯が点灯することを確認してください。
カタログの「●パワーサプライの選定方法」を参照ください。
バックアップ動作時の出力電圧が形S8T-DCBU-02の過電流保護動作により低下していることが考えられます。 負荷容量については余裕をもった使い方をしてください。また、バックアップ時の出力電流を増やすため形S8T-DCBU-02を並列接続させてください。
カタログの「●並列接続運転」を参照ください。
使用中 READY表示灯が消灯した。
READY出力がOFFした。
形S8T-DCBU-02 の入力電圧が約23V 以下になっていることが考えられます。 形S8T-DCBU-02 の入出力端子部にて電圧を確認し、DC24V以上印加されるように接続しているパワーサプライの出力電圧調整トリマにて調整してください。
カタログの「●入力電圧について」を参照ください。
形S8T-DCBU-02の入出力端子に約31V 以上の電圧が入力され、過電圧保護回路が動作したことが考えられます。 過電圧保護機能を解除してください。(形S8T-DCBU-02の入力電源をOFFし1分以上放置後、入力電源を再投入する。)
カタログの「●過電圧保護機能」を参照ください。
バックアップ時間が短くなる。 瞬時停電が連続して発生したことが考えられます。 バックアップ時間は内部コンデンサが満充電の状態で規定しています。このため瞬時停電が連続(1分以内)して発生した場合は充電が不十分になりバックアップ時間が短くなります。
カタログの「●バックアップ機能」を参照ください。
内部電解コンデンサが寿命になり特性劣化していることが考えられます。 製品内部には有寿命部品である電解コンデンサが搭載されています。電解コンデンサは寿命を超えると容量低下などの特性劣化を起こします。これによりバックアップ時間が短くなります。
カタログの「●動作確認・定期点検方法」および、「●定期点検・定期交換について」を参照ください。
READY出力がチャタリングする。 形S8T-DCBU-02 の入力電圧が約23V 程度になっていることが考えられます。 形S8T-DCBU-02 の入出力端子部にて電圧を確認し、DC24V以上印加されるように接続しているパワーサプライの出力電圧調整トリマにて調整してください。
カタログの「●入力電圧について」を参照ください。
瞬時停電が復帰しても、出力電圧が復帰しない。 接続しているパワーサプライの保護機能が動作して、パワーサプライが停止していることが考えられます。 接続されているパワーサプライの保護機能を解除してください。
バックアップ動作を繰り返す。 形S8TS-06024 □を複数台接続している場合に、形S8TS-06024□が故障していることが考えられます。 故障している形S8TS-06024□を交換してください。
負荷の変動により接続しているパワーサプライが過電流状態になっていることが考えられます。 負荷容量については余裕をもった使い方をしてください。また、接続するパワーサプライの容量を大きくしてください。
カタログの「●バックアップ機能」を参照ください。