Page top

本文

プリント基板用コネクタ 形XF 回転フロントロック方式の取り扱いについて


コネクタとは電子回路などで配線を接続するための機器で、繰り返しの脱着が可能になります。ここではプリント基板用コネクタ形XFの回転フロントロック方式の取り扱いについて説明します。

関連情報


FPCコネクタの各部名称
操作方法

●FPCの挿入方法

①スライダの解除操作は中央部を爪により、回転させて起こしてください。

②FPCをコネクタに対して垂直、基板に対して水平になるよう奥まで確実に挿入してください。

③スライダのロック操作は中央部を指の腹で押し、スライダを回転させて完全に倒してください。

●FPCの抜去方法

①スライダを上方向に押上げロックを解除した後、FPCを引き抜いてください。

使用上の注意

●操作時の注意事項

①スライダは回転軸を中心に回転する構造ですので、回転運動させるように操作してください。

②スライダは125°以上の角度には開きませんので、それ以上後ろに力を加えないでください。コネクタが破損し接触不良の原因となります。また、一度スライダが外れたものは使用しないでください。

③スライダのロックおよび解除操作は中央部付近で行ってください。スライダの端部を操作した場合、不完全なロック状態または破損し接触不良の原因となります。

④FPC未挿入状態でスライダを操作する際は、下図のように爪や指などで端子に触れないでください。端子が変形し接触不良の原因となります。

⑤次のような操作を行うとFPCの損傷や端子の変形など、接触不良の原因となりますのでご注意ください。

  • スライダ(レバー)をロックした状態で、FPCを引き抜くこと。
  • 上下、左右、斜め方向にこじって、FPCを引き抜くこと。

⑥FPCを逆挿入しないようご注意ください。
お客様で設計された接点方向とは逆側にFPCの接触面を向けて挿入すると、端子番号が一致せず、機器が誤動作する恐れがありますので、十分ご注意ください。

●実装時の注意事項

①FPCをコネクタに挿入した状態で、実装(リフロー・手はんだ)しないでください。接触不良の原因となります。

②リフロー条件は、当社の仕様範囲内でご使用ください。但し、はんだの種類、メーカー、量や基板サイズ、他の実装部材などの条件により変わる場合がありますので、実装状態をご確認の上、ご使用ください。

●設計時の注意事項

①コネクタに直接力が加わらないよう、FPCを引き回してください。コネクタ付近でFPCが折り曲がった状態やFPCに力の加わる状態でご使用になると、接触不良の原因となります。

②FPCに連続的な振動がかかったり、可動したりする機器・箇所へ搭載される場合は、FPCを固定してご使用ください。

③当社推奨/適合仕様・寸法のFPCをご使用ください。推奨/適合以外のFPC、またはFFCをご使用の場合は、当社までお問い合わせください。

④FPCのメッキ仕様は、コネクタのメッキ仕様と同種金属をご使用ください。

⑤鉛フリー仕様のFPC 皮膜からウィスカが発生する可能性がありますので、ご使用の際はご注意ください。

⑥メタルマスク厚は、当社仕様範囲内でご使用ください。なお、メタルマスク推奨開口率は、外形寸法図内の基板加工寸法図(基準寸法)に対し、90%とします。


最終更新日:2024年12月02日