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サムロータリスイッチ 共通の注意事項


サムロータリスイッチは、文字車を回転して接触子を開閉する設定用スイッチです。ここではサムロータリスイッチの共通の注意事項を説明します。

共通の注意事項  

関連情報



各商品個別の注意事項は、各商品ごとの「正しくお使いください」をご覧ください。

注意

スイッチへ通電したまま配線作業を行わないでください。また、通電中は端子の充電部には触れないでください。
感電の原因となります。

使用上の注意

●使用場所について

・ガス(アンモニア、塩素、二酸化イオウなど)の発生する場所では使用しないでください。

・防滴性はありませんので、水、油のかかる場所での使用および水、油類の付着した手での操作はしないでください。

・とくに砂などがかかる場所では、防塵カバーを設けていただくなどさらに防塵性を高める処置をほどこしてください。

●保管場所について

高温、高湿度環境での保管および常温での長期保管は端子部の酸化を発生させはんだづけに支障をきたす原因となります。
保管は、高温、高湿度環境を避けて早めにご使用ください。

●取り扱いについて

・配線作業について
配線終了後には、適切な絶縁距離を確保してください。

・スイッチのセットについて
常時押し込み状態での使用は、部品の劣化を早め、特性の変化をもたらしますのでしないでください。

・通電中は端子などの充電部に触らないでください。

・1つのスイッチに複数の電源を接続しないでください。回路の誤動作、短絡などの要因となります。

・数値設定を変更する場合、濡れた指や油、異物の付着した指で操作ボタンを操作しないでください。

・成形樹脂ケースなどの表面の汚れをふき取る場合はアルコールをおすすめします。ただし内部に浸入しないようにしてください。

・シンナーなどのような樹脂をおかす溶剤は使用しないでください。

・スイッチユニットを連結するときは、各ケースの凸部と凹部をはめあわせてください。

・連結を取りはずすときには、下図のようにマイナスドライバを使用して、上下のツメをはずしてから、取りはずしてください。
この際、ツメを折らないようご注意ください。

・プッシュ操作式押ボタンは+-を同時に押さないでください。

・落下により端子の変形、プリント基板の破損、スイッチサイドの連結用樹脂ツメの折損などの原因となりますので落下させないようにしてください。

・サムロータリスイッチの構造上、プッシュ操作中は出力が不安定になることがあります。
信号の読み込みは、必ず表示が停止した状態で行ってください。

●プリント基板用端子形について

・プリント基板用端子形を使用する場合、プリント基板の端子挿入穴はφ1mm以上にしてください。

・プリント基板用端子形は、過大な力の加わらない取り扱いをしてください。とくに落下させると端子の変形、破損の原因となりますので落下させないようにしてください。

注. 端子部は7.84N、1分間以上(形A7Dは4.9N、10秒以上)の引張り強度を有し、20°折り曲げて、元の位置にもどしたときにも破損しない曲げ強度をもっていますが、繰り返しの外力印加は対応不可です。

●コネクタについて

・コネクタの挿入は、コネクタの矢印の矢の部分が上部を指す状態で装着してください。(形A7BS/A7BL、形A7PS/A7PHカタログ参照)

・コネクタの挿入荷重は、1 ユニットあたり形A7B-C で約14.7N、形NRT-Cで約34.3Nとなります。

●はんだづけについて

配線基板にはんだづけ実装する場合は、次の点にご注意ください。

・自動はんだの場合
丸洗いすると内部にフラックスが浸入し、接触不良や回転不良の原因となりますので、丸洗いはしないでください。
なお、フラックス洗浄は図1のように80°以下に傾け、溶剤を浸したブラシで裏面のみ洗浄してください。また裏面のみを溶剤に浸し、ブラシで洗う方法も可能です。

・ディップはんだの場合
フラックス溶液を塗布する工程では浸漬時間を2秒以下とし、図2のように配線基板上面がフラックスで覆われないようにしてください。刷毛などで塗布する方法の方が浸入しにくくなります。ただし、その場合図1のように80°以下に傾け、フラックスがスイッチ実装面へ流れ出ることのないように行ってください。
フラックスの洗浄については、上記“自動はんだの場合”と同様に行ってください。

・はんだごてを使用する場合
30W、350℃、3秒以内にてはんだづけしてください。洗浄する場合は、上記と同様です。
はんだづけ時および、はんだづけ後約3分間は端子に力を加えないでください。導通や動作の不良原因となります。

・はんだづけ用フラックスやアルコールがスイッチ内部へ浸入しないようにしてください。


最終更新日:2024年03月01日