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【ニュース】モータ状態監視機器 K6CMが「2018 TPM優秀商品賞 開発賞」を受賞

2018/07/09

オムロン株式会社は、「モータ状態監視機器 K6CM」にて、公益社団法人 日本プラントメンテナンス協会が選考する「2018 TPM優秀商品賞 開発賞」を受賞いたしました。

TPMとは

TPM(Total Productive Maintenance「全員参加の生産保全」)とは、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会によって1971年に提唱されました。
TPMは、「生産システム効率化の極限追求(総合的効率化)をする企業体質づくりを目標にして生産システムのライフサイクル全体を対象とした"災害ゼロ・不良ゼロ・故障ゼロ"などあらゆるロスを未然防止する仕組みを現場現物で構築し、生産部門をはじめ、開発・営業・管理などのあらゆる部門にわたってトップから第一線従業員にいたるまで全員が参加し、重複小集団活動により、ロス・ゼロを達成すること」と定義されています。
出典:日本プラントメンテナンス協会HPより引用
   icon_01https://www.jipm.or.jp/business/

本賞(TPM優秀商品賞)には開発賞と実効賞の2賞が設けられていますが、「モータ状態監視機器 K6CM」はアイディアと先行性・独創性に優れた商品に贈られる開発賞を受賞いたしました。

受賞にあたっての日本プラントメンテナンス協会のコメント

オムロン株式会社で開発した「モータ状態監視機器K6CM」(三相インダクションモーター用※1)は、従来は大型だったデータ処理部を制御盤への組込みに適した小型化を図ったもので、次のような優れた特徴を有すること等を高く評価し合格とした。
(1) 配線本数が少なくて済み使い勝手がよい。
(2) 検出振動周波数範囲がこれまでの2kHzから10kHzに拡張され、検出可能最低漏
  洩電流が1mAから 0.1mAに高感度化されている。
(3) インバータ駆動においても絶縁測定が可能となる新技術が組み込まれている。

受賞にあたっての商品企画担当者のコメント

本商品は生産における保全現場の課題を解決したいという想いから生み出された商品です。保全現場では人手不足・技術者不足により今まで出来ていた保全活動を継続することが難しくなり、モノづくりが立ち行かなくなる危機に瀕しています。この課題に対しオムロンとして貢献できることは何かを考え、保全現場の方々と意見を交す中で設備の状態監視が課題解決のキーであり、その中でもモーターの状態監視が特に必要とされているものであることが分かりました。従来製品で培ったセンシングとアナログ技術をベースにモーター状態を把握する新技術を盛り込んだ本商品により保全現場の課題解決を図っていきます。

<受賞製品>

・モータ状態監視機器 K6CM

「モータ状態監視機器 K6CM」は、ポンプや送風ファン、コンベアといった多くの生産に関わる設備で使用されている三相インダクションモーターの経年劣化を、振動、温度、劣化度※2、絶縁抵抗の数値により変化傾向を見える化し、機器本体の表示やEtherNet/IP通信によって状態監視することでメンテナンス時期を知ることができ、次の課題解決を実現します。
・設備の突発停止による機会損失を最小化
・熟練保全マンのスキルをデジタル化し、グローバルでモーター保全の均質化を実
 現
・現場における定期点検作業の工数を削減

※1 三相交流電源を使用し、電磁誘導によって一次側(固定子)、二次側(回転子)の相互作
  用にて電力を回転運動に変え、これを利用して動力を発生する誘導電動機。
※2 オムロン独自で導入したモーターや回転軸及びモーター負荷(以下モーター等)の状態を
  表す指標。FA機器として初めて電流徴候解析の技術を用いてモーターに流れる電流波形
  を一定のアルゴリズム(非公開)により数値化し、モーター等の劣化度合を表したもの。
  初期状態で測定した劣化度に比べモーター等の劣化が進むとそれに伴い大きな値に変化す
  るため、モーター等の劣化傾向を見える化することが可能。

<当社ウェブサイトでのモータ状態監視機器 形K6CMの製品紹介ページ>

• TPMの商標、ロゴマークは、日本およびその他の国における日本プラントメンテナンス協会の登録商標または商標です。
• EtherNet/IP™はODVAの商標です。