3相パワーサプライによる世界各地の電源仕様にあわせて
設置する制御盤の温室効果ガス(GHG)排出量の低減
2023/10/03 更新
導入効果
生産拠点のグローバル化で、電源仕様の違う世界各地に設置する制御盤のパワーサプライをS8VK-WA(AC200V入力)とS8VK-WB(AC400V入力)を使い分けることで、電圧変換に必要な制御トランスを削除することによる電力ロスの削減と省資源化・軽量化に貢献します。
GHG排出量の削減効果(S8VK-WBを使用した場合)
・GHG削減率(95.2kg-36.1kg)/95.2kg=62%
・GHG削減量 95.2kg-36.1kg=59.1kg
本効果は、約7本の植林効果に相当します。(*1)
*1 林野庁:1ha当たり1000本が植えられた、樹齢40年杉林の場合、1本の木が年間に取り込むCO2量(GHG量)=1世帯の排出量4480kg/スギ509本分=8.8kgより算出
出典:森林はどのぐらいの量の二酸化炭素を吸収しているの?:林野庁 (maff.go.jp)
省資源化と軽量化の効果
3相複巻トランス 1.5kVA相当の削減
約20kgの軽量化
制御盤内で、交流入力を制御機器の動作に必要な直流に変換する重要な役割を果たしているパワーサプライですが、電圧を変換するときに電力ロスが発生します。これはパワーサプライの発熱として表れ、発電時に発生している温室効果ガス(GHG=Greenhouse Gas)の二酸化炭素(CO2)を無駄に排出する要因となっています。
AC200V入力の日本仕様の制御盤をAC400V入力の海外で使用する場合、電圧を変換するためにトランスの設置が必要でした。トランスは、サイズが大きく重量も重いため、輸送時にGHG排出量をを増加させる原因となります。

そこで、3相AC400V入力対応のS8VK-WBを使用すれば電圧変換の必要がなくなります。

S8VK-WBはIEC61558-2-16に適合した変圧器(トランス)を採用しているため、機械安全のIEC60204-1で指定されている制御回路の複巻変圧器(トランス)が不要となり、電力ロスの削減と省スペースに貢献します。複巻変圧器(トランス)の重量削減で制御盤が軽量化でき、輸送時のGHG排出量も低減できます。
また、高効率なパワーサプライに置き換えることで、電力ロスを削減できGHG排出量の低減にも貢献します。
日本仕様では、AC200V入力のS8VK-WA、海外仕様では、AC400V入力のS8VK-WBを選定すれば、
サイズと仕様がコンパチブルのため、容易に置き換えが可能です。