GHG排出量低減
高効率のパワーサプライへの変更で
制御盤の省エネを実現しGHG排出量低減
2023/07/19 更新
高効率なパワーサプライの選定による電力ロス低減
制御盤内で、交流入力を制御機器の動作に必要な直流に変換する重要な役割を果たしているパワーサプライですが、電圧を変換するときに電力ロスが発生します。これはパワーサプライの発熱として表れ、温室効果ガス(GHG=Greenhouse Gas)として知られる二酸化炭素(CO2)の発生源となります。
高効率なパワーサプライS8VK-WA20224へ置換
高効率なパワーサプライS8VK-WA20224は効率をさらに向上、電力ロスを低減しGHG排出量の削減に貢献します。
GHG排出量の削減効果
・GHG削減率:(306kg-133kg)/306kg=56.5%
・GHG削減量:306kg-133kg=173kg
本効果は、約20本の植林効果に相当します。*1
*1 林野庁:1ha当たり1000本が植えられた、樹齢40年杉林の場合、1本の木が年間に取り込むCO2量=1世帯の排出量4480kg/スギ509本分=8.8kgより算出
高効率を実現するオムロンの技術
高調波抑制回路【インターリーブ方式】
2組の高調波抑制回路を位相をずらし制御することでリプル電流(損失)を減らす技術。
DC/DC回路【LLC共振コンバータ】
2組の素子のON/OFFタイミングを制御することで、スイッチング損失を減らす技術。
部品設計【磁気シミュレーション】
トランスの巻線仕様やコアギャップを最適化し、消費電力(発熱)を低減。
熱設計【熱シミュレーション】
部品の発熱・対流のモデリング検証で部品の最適レイアウトを実現
省資源化の取り組みも実行
パワーサプライ本体の高効率化だけでなく、紙の同梱物の30%削減、梱包材の分別を容易な構造にするなど省資源化によるGHG削減にも取り組んでいます。
異材質の分別簡易化