GHG排出量低減

パワーサプライのピーク電流機能による、制御盤内のGHG排出量の低減

2023/09/13 更新

導入効果

適正な定格のピーク電流機能付きパワーサプライへの見直しによる、電力ロスの低減

GHG排出量の削減効果
・GHG削減率(26.6kg-13.5kg)/26.6kg=49.2%
・GHG削減量 26.6kg-13.5kg=13.1kg

本効果は、約1.5本の植林効果に相当します。(*1)

*1 林野庁:1ha当たり1000本が植えられた、樹齢40年杉林の場合、1本の木が年間に取り込むCO2量(GHG量)=1世帯の排出量4480kg/スギ509本分=8.8kgより算出

出典:森林はどのぐらいの量の二酸化炭素を吸収しているの?:林野庁 (maff.go.jp)

パワーサプライの効率とGHG排出量の関係

制御盤内で交流入力を制御機器の動作に必要な直流に変換する重要な役割を果たしているパワーサプライですが、電圧を変換するときに電力ロスが発生します。これはパワーサプライの発熱として表れ、発電時に発生している温室効果ガス(GHG=Greenhouse Gas)の二酸化炭素(CO2)を無駄に増やしている要因となっています。

起動時に大きな電流が流れるDCモータや定期的に大きな電流が必要な負荷を動作させる場合、最大電流を供給できるパワーサプライを選定する必要があります。例として、定期的に大きな電流が必要な場合を考えます。

パワーサプライは必要な最大電流で選定するため、定常時に流れる電流から大きな余裕をもった容量を選定する場合があります。
一般的にパワーサプライの効率は定格出力に近いほど高く、負荷率が下がるほど効率が低下します。そのため、ピーク電流が必要な時と定常時のどちらの動作条件でも効率が高くなるパワーサプライを選定することで、GHG排出量を低減することができます。

ここでは、定常電流=6.5A、4秒ごとに14Aのピーク電流が1秒間流れる負荷を動作させる場合を考えます。

ピーク電流機能を持ったパワーサプライを使用することで、小型で容量の小さいものを選定することができます。その結果、必要な電力を負荷に供給しつつ制御盤の小型化/軽量化が両立し輸送時のCHG排出量低減にも貢献します。

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