●共通の注意事項は、電力・機器用保護機器共通の注意事項をご覧ください。
モータ・リレー
情報更新 : 2020/11/24
●共通の注意事項は、電力・機器用保護機器共通の注意事項をご覧ください。
・進相用コンデンサは外部接続のようにカレント・コンバータより電源側に接続してください。 もし、進相コンデンサをカレント・コンバータの負荷側に接続すると、進相コンデンサに流入する歪み電流の影響を受け、モータ・リレーが不必要動作する恐れがありますのでご注意ください。
・このモータ・リレーは、サイリスタ制御、インバータまたは整流器を含む回路、高周波回路、コンデンサ負荷などの、電流波形が歪むことの想定される回路では使用できませんのでご注意ください。
インバータに設置時は、形K2CMをご検討ください。
・形SE を発電機にてご使用される場合は、位相差にご注意ください。
各相の位相差が正常でない場合、反相要素が動作しないことがあります。
・インチング運転にて使用される場合、インチング毎に内部の過負荷検出回路がリセットされるため使用できません。
・制御電源としては、商用周波数電源以外は使用できません。
・トランスおよび高圧モータ保護用としてご使用の際は、欠相要素整定スイッチを“L”側(動作不平衡率65%)に選択し、ご使用していただくことをお奨めします。
負荷電流が脈動した回路にて使用すると、欠相要素が誤動作する場合がありますので、欠相要素は「OFF」にしてください。
・本体には、アクリルの保護カバーが付いております。
・カバーの開閉は上から下へ開閉してください。
・手動復帰形の場合は、リレー動作後は、トリップ表示/復帰押ボタンは完全に押し込んでリセットしてください。
・カレント・コンバータ 形SET-3□の(+)と(-)の出力端子は、開放した状態で使用しないでください。使用されない場合は出力端子を短絡してください。
・動作表示LED は、一度動作した後は、制御電源電圧がなくなると消灯します。
・形8PFA1 表面接続ソケットで取りつける場合、ねじ類でパネルに取りつけて、十分締めつけてから本体を差し込み、フックで固定してください。なお、フック部分を考慮して、ソケット間に30mmほど、余裕をもたせてください。
・取りつけ方向は特に制限はありませんが、できるだけ水平方向で、確実に取りつけてください。
・プラグイン形をパネルマウント形として取りつけられる場合は、「形SEパネルマウント形取りつけ金具」(数量:2個)のみご購入ください。
パネルマウント形の推奨パネルの板厚は1~3.2mmです。
・カレント・コンバータと本体との接続は(+)と(-)の極性を正しく合わせてください。
・高圧電動機や低圧大容量の電動機などの場合で市販の変流器をご使用の場合は、外部接続のとおり、その2次線をカレント・コンバータの穴に貫通させてください。
・3E要素をご使用の場合には、外部接続のように三相電圧を正しい相順で接続してください。
2E要素でご使用の場合には、端子③(W)の配線は不要です。この場合、反相要素を必ず「OFF」にしてご使用ください。「ON」のままご使用されますと誤動作の原因となります。
試験項目 | 試験手順 | |
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過負荷動作値 | (1)SW1を投入する。 (2)SW2を投入し、補助リレー(Y) を動作させる。 (3)3Φ SDを調整して電流を増加させて、 形SEの動作する電流値を読む。 注. 三相の電流がアンバランスの場合は、可変抵抗器R1を調整して平衡させる。(この場合、サイクルカウンタははずしておく) 動作時間は最小(時間倍率切換スイッチ:×1、整定ボリウム最小)とする。 (4)SW1を切る。 |
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欠相動作値 | (1)形SET-3□入力の任意の1相を欠相させる。 (2)SW1、SW2を投入し、 3Φ SDを調整して電流を徐々に増加させる。 (3)電源整定値の50%以下の電流値で、 形SEが動作することを確認する。 (4)SW1を切る。 |
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反相動作値 | (1)形SEの入力端子2、 3番を図の破線のように入れ換えて、相順を反相にする。 (2)SW1、SW2を投入し、 形SEが動作することを確認する。 (3)1、2、3番端子入力に3Φ SDを付加する。 (4)3Φ SD を調整して定格電圧の80%以下で形SEが動作することを確認する。 |
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過負荷動作時間 | 反限時形 | (1)SW1、SW2を投入し、整定電流値の600%入力が形SET-3□に流れるよう3Φ SD を調整して、一旦SW1、SW2を切る。 (2)SW1を投入する。 (3)SW2を投入し、 形SEの動作によってサイクルカウンタの指針が停止する位置を読む。 (4)SW2を切る。 注. 入力電流を大きくする場合には形SET-3□1次側電線の巻数を増やす。 |
瞬時形 | (1)SW1、SW2を投入し、 3Φ SDを調整して電流整定値の100%の電流にして、 一旦SW1、SW2を切ります。 (2)SW1、SW2を再投入して、2s以上待ちます。* (3)3Φ SDを調整して、 急激に電流整定値の140%の電流に増加させ、 形SEが瞬時動作することを確認します。 (4)SW1、SW2を切る。 |
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欠相動作時間 | (1)形SET-3□入力の1相を欠相状態とし、 残る相に電流整定値に等しい電流が流れるように3Φ SDを調整する。 (2)SW1、SW2を投入し、 サイクルカウンタの指針が停止する位置を読む。 (3)SW2を切る。 |
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反相動作時間 | (1)電圧入力を反相状態とする。 (2)SW1、SW2を投入し、 サイクルカウンタの指針が停止する位置を読む。 (3)SW2を切る。 |
*時間整定ツマミを最小としてください。
3ΦSD : 三相電圧調整器(5~15A)
A : 交流電流計 5A
V : 交流電圧計 300V
Y : マグネットスイッチ(電磁リレー)
CC : サイクルカウンタ(時間計)
R1 : 可変抵抗器 50Ω(400W)
R2 : 固定抵抗器 50Ω(400W)
SW1 : ナイフスイッチ3Φ
SW2 : トグルスイッチ
異常現象 | 点検および処置 |
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起動時間以下で動作する | ・モータ回路(ヒューズ、電磁接触器、電線接続など)またはモータ自身のいわゆる“欠相状態”ではないか。 ・カレント・コンバータの導体貫通回数および挿入方法は3本とも正しいか。 ・電源電圧またはモータ電流が不平衡(不平衡率約25%以上)になっていないか。 |
整定(起動)時間を過ぎてから動作する | ・電流整定はモータ電流に合っているか。 ・動作時間整定はモータの起動時間に合っているか。 ・カレント・コンバータの導体貫通回数は合っているか。 |
テストボタンを押し、リレーが動作し、表示を行ったにもかかわらずモータ回路がトリップしない | ・リレーの接点回路4、5、6(パネルマウント形ではTb、Tc、Ta)をはずし、リレー接点の導通をチェック。 |
情報更新 : 2020/11/24