セーフティ・リミットスイッチは、物体の行き過ぎやガード検出に適し、直接回路動作機構の接点を有するリミットスイッチです。ここではセーフティ・リミットスイッチの共通の注意事項を説明します。
共通の注意事項 |
各商品別の注意事項は、 各商品ごとの「正しくお使いください」をご覧ください。
●機械的な注意事項
動作力、ストローク、接触特性について
操作について
使用環境について
スイッチの接点について
スイッチの接点には一般負荷と微小負荷共用のタイプがありますが、一度負荷を開閉した接点に、さらに容量の小さい負荷を接続して使用することはできません。
接点表面が荒れて接触信頼性が損なわれる恐れがあります。
スイッチの保管について
スイッチを保管する場合は、悪性ガス(H2S、SO2、NH3、HNO3、Cl2など)や塵埃、高温多湿を避けてください。
その他
●ドッグの設計
ドッグの速度および角度とアクチュエータとの関係について
ドッグを設計する場合、ドッグの速度および角度(φ)とアクチュエータの形状などとの関係を十分考慮する必要があります。
なお、一般的なドッグ角度30°~45°の範囲でのドッグの操作速度(V)は、0.5m/s以下が適当です。
ローラ・レバー形アクチュエータ
(1)ドッグがアクチュエータを乗り越えない場合
ドッグ速度が0.5m/s以下の場合(普通)
Φ | Vmax(m/s) | y |
30° | 0.4 | 0.8(TT) 全ストロークの80%はとれる |
45° | 0.25 | |
60° | 0.1 | |
60°~90° | 0.05(低速) |
ドッグ速度が0.5m/s≦V≦2m/sの場合(高速)
θ | Φ | Vmax(m/s) | y |
45° | 45° | 0.5 | 0.5~0.8(TT) |
50° | 40° | 0.6 | |
60°~55° | 30°~35° | 1.3 | 0.5~0.7(TT) |
75°~65° | 15°~25° | 2 |
注. yは全ストローク(TT)に対する比率であり、ドッグの押し込み量がTTの50~80%(50~70%)までが適していることを示します。
(2)ドッグがアクチュエータを乗り越える場合
ドッグ速度が0.5m/s以下の場合
Φ | Vmax(m/s) | y |
30° | 0.4 | 0.8(TT) 全ストロークの80%はとれる |
45° | 0.25 | |
60° | 0.1 | |
60°~90° | 0.05(低速) |
ドッグ速度が0.5m/s以上の場合
比較的高速でドッグがアクチュエータを乗り越える場合は、ドッグの後端をなめらかな角度(15°~30°)にするか、2次曲線で結べば、レバーのおどりが少なくなります。
θ | Φ | Vmax(m/s) | y |
45° | 45° | 0.5 | 0.5~0.8(TT) |
50° | 40° | 0.6 | |
60°~55° | 30°~35° | 1.3 | 0.5~0.7(TT) |
75°~65° | 15°~25° | 2 |
注. yは全ストローク(TT)に対する比率であり、ドッグの押し込み量がTTの50~80%(50~70%)までが適していることを示します。
プランジャ形アクチュエータ
ドッグがアクチュエータを乗り越える場合でも、前進方向と後退方向の形状は同じでよいのですが、アクチュエータがドッグから急激に離れるような形状は避ける必要があります。
ローラ・プランジャ形
Φ | Vmax(m/s) | y |
30° | 0.25 | 0.6~0.8(TT) |
20° | 0.5 | 0.5~0.7(TT) |
ドッグ移動量によるストローク設定
ドッグの面粗さについて
その他
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