切削加工ワークの着座検出
現場の課題
切削加工するワークの着座検知を耐油タイプのファイバセンサで行っていますが、冷却用の水溶性切削油がかかる油環境で長期間使用すると、ケーブル外被(ファイバ被覆)が硬化し割れて、切削油がファイバコアに浸入し光量が低下します。光量が低下すると、検出ミスが起き、装置の突発停止により生産性が落ちてしまいます。そのため、光量が低下する前にだいたい2年くらいで交換しなければなりません。
改善
耐油性能に優れたファイバユニット E32-T11NF□で切削加工ワークの着座検知を行います。
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0120-919-066 クイック オムロン
改善の内容
E32-T11NF□は、切削油による膨潤や劣化に強いフッ素樹脂でケーブル外被(ファイバ被覆)の表面全体を覆うことで、ファイバコアへの切削油の浸入を徹底防止。さらに切削油が浸入しやすいケーブルとヘッドの接合部に隙間を作らないメカニカルシール構造にすることで、接合界面からの切削油の浸入を防止します。冷却用の水溶性切削油だけでなく、潤滑用の不水溶性切削油のどちらにも強いこれらの「材料」と「構造」により、耐油性能を従来品に比べて2倍の耐油実力4年(*1)に高めました。長期間、使用しても光量が低下せず、設備の安定稼働に貢献します。
(*1)オムロン独自の加速評価試験における実使用環境年数。
改善のポイント
耐油ファイバユニット E32-T11NF□は、JIS C 0920のIP67Gに基づく評価試験に加えて、はるかに厳しい独自のオムロン耐油コンポーネント評価基準に基づき、評価試験を実施。製造現場で使用される代表的な18種(*2)の切削油で耐油試験を行い、4年間(*1)の安定動作が実証されています。
(*2)別表1の通り、ユシロ化学工業株式会社製の18種類の油剤で耐油試験を実施。表内のpHについては、切削油メーカ推奨希釈時の値を記載。参考値のため、詳細はユシロ化学工業株式会社様のホームページをご参照ください。
事例はご参考ですので、「適合性等」については保証いたしかねます。詳細は免責事項をご覧ください。
- 事例番号
- ap10008