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電力調整器 用語解説


電力調整器とは、主に温度調節器の4 ~ 20mAなどのアナログ信号、またはボリウムによる手動設定などを受けて、位相制御/最適サイクル制御によりヒータの電力量を無段階に調整する機器です。ここでは電力調整器の用語を解説します。

概要用語解説
参考資料  

関連情報



●位相制御

半サイクルごとに出力量を変化させるため、高精度な温度制御が可能となります。

温度調節器などの電流出力(4~20mA)の信号を受け、出力の電力量をアナログ的に制御することができます。
よりきめ細やかな制御により外乱に強く、ヒートショックも少ないため、ヒータの耐久性を延ばす効果もあります。
ただし、位相制御を行うためには位相ゼロポイントの検出をしなければなりません。このゼロポイント検出を行うためには、電源回路と負荷回路を同位相にする必要があります。位相のズレがあった場合は、誤動作(入力信号と出力量がマッチングしない)の要因になります。

●勾配設定

下図に示すように出力の変化量をキー操作または外部ボリウムで調整する機能です。
電気炉の場合、炉面積に対し容量の大きなヒータを使用した場合オーバシュートの原因となります。勾配設定ボリウムによりオーバシュートを抑えることができます。
例えば、5kWのヒータに60%の勾配設定をすると、3kW max.として使用することになります。

●積算稼働時間監視機能

形G3PWへの通電時間を積算し、あらかじめ設定した時間が経過すると警報を出力する機能です。
負荷の寿命などを考慮し、メンテナンス時期を管理するツールなどとして使用できます。

●ソフトスタート

負荷の電源がONした際の突入電流を抑え、立ち上がりをなめらかにする機能です。ソフトスタート時間を0~99.9秒の間で自由に設定できるのでヒータの高耐久性化がはかれます。
特にハロゲンランプなど突入電流の大きな負荷に有効です。

●ベースアップ

入力信号がOFFの状態でも余熱として、ある程度ON状態を維持する機能です。初期温度の立ち上がりが遅い機器に有効です。

●出力量リミット機能

出力量の範囲を上限と下限で制限できる機能です。
本機能は、制御入力量に対するものであり、突入電流を抑制するものではありません。
突入電流抑制はソフトスタート機能などで行ってください。

●定電流機能(定電流タイプのみ)

純金属系のヒーターのように、突入電流の非常に大きなものに対して投入電流を自動的に抑制し、ヒーターやシステムの保護を行う機能です。
モリブデン、タングステンに代表される純金属系ヒーターは下図に示すように投入時定格電流の約10倍の電流が流れます。
(長時間ソフトスタートではおさえきれない)

定電流回路は下図に示すように、自動的に入力信号に応じた電流値になるように働きます。ON位相を小さくすることにより投入電流を抑制します。

注. 保護短絡の場合は保護できません。 速断ヒューズを併用ください。

●負荷電流リミット機能(定電流タイプのみ)

内蔵CTで負荷電流を測定し、出力位相角を調整して負荷電流を抑制します。計測から抑制までの応答時間が500ms max.のため、突入電流を抑制する場合はソフトスタート機能と組み合わせてご使用ください。


最終更新日:2020年11月24日