プログラマブルコントローラは、プログラムで定められた順序や条件などに従って設備や機械の動きを制御する装置です。位置、速度、連続量を制御したり装置間で情報交換したりすることも可能です。ここではプログラマブルコントローラの概要を解説します。
プログラマブルコントローラ(PLC=プログラマブルロジックコントローラ)とは、マイクロプロセッサを内蔵し、ユーザが変更可能なプログラムによって機器を制御するものです。
PLCは、入力機器からの信号により、出力機器を制御します。入力信号に対する出力信号の出方は、PLCにあらかじめ与えられたプログラムによって決まります。
PLCのプログラムは、シーケンス回路をロジック化したラダーチャート方式がよく使用されます。パソコンを使用したプログラミングには、プログラミングツール(CX-Programmerなど)を使用します。
入出力機器はPLCの入力部・出力部に配線します。入力機器からのON/OFF情報に対して出力機器の動作がどのようになるかは、ユーザプログラムにより決まります。ユーザプログラムと入出力機器のON/OFF情報は、PLC内部のメモリに格納されます。
PLCであつかえるデータの種類は1ビットごとのON/OFFなど、大別すると3種類あります。
PLC入力部へ接続 | PLC出力部から接続 | |
1ビットごとのON/OFF (ディスクリート I/O) | 押ボタンスイッチ サムロータリスイッチ 光電センサ、近接センサ 入力用リレー | 表示灯 7セグメント表示器 リレー、コンタクタ |
パルス列 (連続した高速なON/OFF) | ロータリエンコーダ フォトマイクロセンサ | サーボモータ パルスモータ |
アナログ量 (電流・電圧) | 変位センサ 熱電対 | インバータ |
オムロンのプログラマブルコントローラは次の通り分類されます。
注. マシンオートメーションコントローラについては、「マシンオートメーションコントローラ 技術解説」をご参照お願いします。