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サーボモータ/サーボドライバ 参考資料


サーボモータは、サーボドライバとセットで使用し、サーボシステムを構成し、負荷を駆動するモータ部と、位置検出器(エンコーダなど)で構成されます。ここではサーボモータ、サーボドライバの参考資料を示します。

概要用語解説
参考資料 

関連情報


サーボモータ選定ソフト

サーボモータの選定をパソコンで行える 「モータ選定プログラム for Windows版」

•「サーボモータの選定は計算が複雑で難しい」と、 いつもお悩みではないですか?
• 手計算の方法は、「計算式」と、「計算例」にありますが、このソフトを使えば誰でも間単にモータ選定が可能になります。

特長

・モータを使用する機械系の構造が標準で用意されています。
 標準機械組み合わせ例:ボールネジ、ラック&ピニオン、台車など
・また、 個別に機械要素を1つずつ組み合わせる方法もあります。
 要素例:減速機、ギヤ、ベルト、ローラ、直動負荷、偏心円板負荷、外力など
・動作パターンが簡単に設定可能です。
 また、 モータ選択後、回転数やトルクのグラフ表示も可能です。
・サーボモータ/ドライバの機種データをデータベースとして組み込んでいますので、機種毎のデータを入力することなく、 最適なモータを自動的に選定できます。
・選定したモータに組み合わせ可能なドライバを自動的に一覧表示し、ドライバの回生能力の判定も自動的に行えます。

動作環境

項目システム要件
オペレーティングシステム
(OS)
Microsoft Windows2000
(Service Pack 4以降)/XP
Microsoft Windows Vista(32ビット/64ビット)
Microsoft Windows 7(32ビット/64ビット)
必須ソフトウェア等Visual Basic 5.0 ランタイムライブラリ.NET Framework 3.5 SP1
.NET Framework Language Pack SP1
CPUPentium Ⅱ 333MHz以上のプロセッサを
搭載した、DOS/V(IBM AT互換機)パー
ソナルコンピュータ
Pentium Ⅲ 1GHz以上を推奨
Microsoftが推奨するプロセッサを搭載した、
DOS/V(IBM AT互換機)パーソナルコンピュータ
1GHz以上を推奨
メモリ256MB以上を推奨1GB以上を推奨
ハードディスクインストール時に10MB以上の空き容量が必要
ディスプレイSVGA(800×600)以上の高解像度ディスプレイ、256色以上の表示が必要

入手方法

モータ選定に便利な「モータ選定プログラム」をご用意しています。ぜひご活用ください。
以下のURLよりアクセスしてください。
www.fa.omron.co.jp/member/product/selection/14/download.htm

サーボモータ選定のフローチャート
計算式

動作パターンの計算式

イナーシャの計算式

負荷トルクの計算式

加減速トルクの計算式

瞬時最大トルク、実効トルクの計算式

位置決め精度

直線運動体の速度とモータの回転数

計算例

①機械系の決定

②動作パターンの決定

③モータ軸換算負荷イナーシャの計算

ボールネジの
イナーシャJB
負荷の
イナーシャJW
モータ軸換算負荷
イナーシャJL

④負荷トルクの計算

摩擦力に対する
トルクTW
モータ軸換算負荷
トルクTL

⑤回転数の計算

回転数 N

⑥モータの仮選定〔OMNUC Uシリーズからの仮選定例〕

モータのロータ・イナー
シャを負荷の1/30*以上
とするモータの選定
モータの定格トルク×0.8
がモータ軸換算負荷トル
クより大とするモータの
選定

*この値はシリーズにより違いますのでご注意ください。

⑦加減速トルクの計算

加減速トルク TA

⑧瞬時最大トルク、 実効トルクの計算

⑨検討

負荷イナーシャ〔負荷イナーシャJL=1.63×10−4(kg・m2)〕
≦〔モータのロータイナーシャJM=1.23×10−5〕×〔適用イナーシャ比=30〕
条件満足
実効トルク〔実効トルクTrms=0.0828(N・m)〕<〔モータの定格トルク0.637(N・m)×0.8〕条件満足
瞬時最大トルク〔瞬時最大トルクT1=0.173(N・m)〕<〔モータの瞬時最大トルク1.91(N・m)×0.8〕条件満足
最大回転数〔必要な最大回転数N=1800(r/min)〕≦〔モータの定格回転数3000(r/min)〕条件満足
エンコーダ分解能ポジショナの逓倍値を1としたときの要求されるエンコーダ分解能は

Uシリーズのエンコーダ仕様2048(パルス/回転)をエンコーダ分周比設定にて
1000(パルス/回転)で使用する。
条件満足

注. 本例では、回生エネルギー、使用環境、ポジショナ特性の検討は省略しています。

保守について

サーボモータ、サーボドライバは多数の部品より構成されており、これらの部品が正常に動作することによって本来の機能を発揮しています。
機械部品、電子部品の中には使用条件により保守を必要とするものがあります。長期間にわたってサーボモータ、サーボドライバを正常に動作させるためにはこれらの部品の耐用年数に合わせた定期点検、部品交換が必要となってきます。
(JEMA発行『汎用インバータ定期点検のお勧め』引用)定期保守の期間の目安は、ユニットの設置環境、使用状況により大きく変わります。
下記に各々のユニットの保守期間を記載しますので、定期保守の参考としてください。
サーボモータ/ドライバの保守については、各シリーズの「ユーザーズマニュアル(定期保守の章)」にてご確認ください。

サーボドライバ(電源ユニット、回生ユニットを含みます)

サーボドライバに使用している部品で特に定期保守が必要となる部品は、アルミ電解コンデンサと軸流ファンです。
アルミ電解コンデンサの耐用年数は、使用周囲温度、モータ運転負荷状態により大きく変化します。
一般的には、使用周囲温度が10℃上がると耐用年数は約1/2になります。
各シリーズの定期保守の目安は下記のとおりです。

  • OMNUC G5シリーズ 
    アルミ電解コンデンサ……28000時間
    (使用周囲温度55℃、定格運転〔定格トルク〕出力)
    軸流ファン……10000~30000時間(使用周囲温度40℃以下)
  • スマートステップ2シリーズ 
    アルミ電解コンデンサ……50000時間
    (使用周囲温度40℃、定格運転〔定格トルク〕の80%出力)
    軸流ファン……30000時間
    (使用周囲温度40℃、周囲湿度65%RH)
  • OMNUC Gシリーズ 
    アルミ電解コンデンサ……28000時間
    (使用周囲温度55℃、定格運転〔定格トルク〕出力)
    軸流ファン……10000~30000時間(使用周囲温度40℃以下)

取付け状態は、取扱説明書記載のとおりです。
ユニットの保守期間延長のため、周囲温度を低くすること、通電時間を極力短くすることをお勧めします。
長期間使用されていない場合や、上記の記載条件以上の悪条件でご使用の際は、5年を目安に定期調査をお勧めします。
当社へ相談して頂ければ調査の上、部品交換の要否を決定させて頂きます。

サーボモータ

サーボモータに使用している部品で特に定期保守が必要となる部品は、軸受けとオイルシールとブラシです。これらの耐用年数は、使用回転数、温度、軸受けへの印加荷重により変わります。
各シリーズの定期保守の目安は下記のとおりです。

  • OMNUC G5シリーズ
    軸受け……………………………………… 20000時間
    オイルシール………………………………… 5000時間
  • スマートステップ2シリーズ
    軸受け……………………………………… 20000時間
    オイルシール………………………………… 5000時間
  • OMNUC Gシリーズ
    軸受け……………………………………… 20000時間
    オイルシール………………………………… 5000時間

使用条件は、使用周囲温度40℃、許容軸荷重内、定格運転(定格トルク、定格回転数)、取扱説明書記載取付け状態です。


最終更新日:2024年04月22日